MKウルトラが鳴らす現代社会への警鐘

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極秘実験、都市伝説においてメジャーなトピックの1つです。

以前お話した「スタンフォード監獄実験」も極秘実験のお話でしたね。

スタンフォード実験は、役割を与えることで人の行動が支配できるということを示し、人の行動はコントロールできることを証明しました。

行動のコントロール、言い換えれば「洗脳」とも言うべきでしょうか。

今回はその洗脳にまつわる極秘実験、「MKウルトラ計画」についてご紹介いたします。

MKウルトラ計画とは

MKウルトラ計画は、アメリカの諜報機関CIAの科学技術本部がタビストック人間関係研究所(大衆プロパガンダおよび完全な人間の心理コントロールの追求を目的とした組織)と極秘裏に実施していた洗脳実験の名称です。

米加両国の国民を被験者として、1950年代初頭から少なくとも1960年代末まで行われていたとされており、1975年、アメリカ連邦議会においてその存在が公表されました。

実験の内容

実験の詳細については多くが公表前に破棄されているため、未だに謎に包まれていますが、

薬物投与や超音波による記憶の抹消など、およそ常識では考えられない実験が行われたとされています。

公表されている実験の一例として、LSDをCIA職員や軍人、医師、妊婦、精神病患者らに投与し自白剤としての効果を確かめる実験が行われたとされています。

そしてそれらは被験者の合意なく行われたとされており、命の保証を一切しない状態で、大量のLSDを、長期間にわたり投与するというという、非常に非人道的な実験であったことが明らかになっています。LSD投与実験は一定の効果を示しましたが、個人差が激しいことや必ずしも被験者が自白をするわけではなく、予想外の結果を引き起こすことが多かったため、LSDを使った実験は打ち切りとなりました。

またその他にも電気ショック療法を証明する実験や、超音波を用いた記憶消去実験などいずれも非人道的な実験を行われたことが公表されています。

実験が行われた背景

MKウルトラ計画においてなぜこのような非人道的な実験が行われたのか、その背景には、アメリカが戦時中であり、自白や洗脳を用いて他国の情報入手をする必要性があったことがあるでしょう。

戦争という行為が人の残忍性を増長させ非人道的な行為を行ってでも、引き出すべき成果を求めることが優先されたわけです。

戦争が科学を進めるというのは何も兵器開発だけに言えることではないようですね。

MKウルトラ計画から考える現代の洗脳

ここまでMKウルトラ計画の概要についてお話ししました。

謎に包まれた実験ではありますが、これはフィクションではなく実際に行われたことが発表されている。

つまりアメリカ軍は本気で人の心を支配することを目標にし、実験を行っていたというわけですね。

戦争が終結し、その実験が公表されたということは、こうした洗脳実験はなくなったということでしょうか。

その真相はわかりませんが、1つだけいえることがあります。

それは人の心を掌握し、支配する術を人は少なからず知っているということ。

マスコミを通じた情報統制や、広告や口コミなどによる思考のコントロール、そうしたことは現代社会では日常的に行われています。

大多数がそのように考えているから正しい、皆がそうしているから自分も同じようにしないといけない。

こうした概念という名の洗脳が当たり前となっている今、自分の考えや行動が自分自身の意志からくるものだといえるのか、自分らしさなどというものは本当にあるのか。

洗脳実験なんて怖いなと思ったそこのあなた、あなた自身もすでに洗脳されているのかもしれませんよ?

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