自分より歳上の人と話しているとき、
その人が
・ちょっと前は〜だったのに今は〜
・昔は良かったんだけど、今は…
こんな事を言っているのを聞いた経験はありませんか?
科学の発展によって圧倒的に暮らしやすくなったはずの現代で
「昔は良かった」とかごを懐かしむ人が多いのはなぜなのでしょうか。
実はこの言葉には不思議な魔法が込められているのです。

今回はそんな「昔は良かった」という言葉を
多くの人が口にしてしまう理由をご紹介致します。
・可能なら過去に戻りたいと思っている
・現状に強い不満がある
こういった人は必見です!
環境に変化がない

この言葉を使う人は
日々の生活で同じことを繰り返しているケースが非常に多いです。
毎日同じ時間に起きて、同じ時間に仕事に行く。
たまの休日はほとんど家で過ごす。
こういった変化のない日常を送っている人は当然、新しい人や物との出会う機会も少なく、そこから刺激を受けることもほとんどありません。

変化のない日常は安定しているかもしれませんが、楽しさとは無縁になってしまいますよね。
そうなると若い時に身を置いていた
触れる全てが新鮮で常に新しい出会いがある
かつての環境が懐かしく素晴らしいものだったと感じるようになるのです。
まぁこれは裏を返せば今の生活が安定している証拠でもあるので、一概に悪いことではないですが。
現状に不満がある

2つ目の理由として現状に大きな不満を抱えているというものがあります。
昔は良かった=今は良くない
ということであり、この言葉を用いる人は現状に満足していないのです。
・プライベートがうまく行かない
・仕事がつまらない
・気の許せる友達や恋人がいない
理由は様々だと思いますが、今に何かしら不満があるからこそ、
自分が満たされていて楽しかった時期を思い返して「当時は良かった」と浸りたくなるわけです。

しかしこれは視点を帰れば現状に変化をもたらし改善させるためのチャンスでもあります。
「昔は良かった」と嘆く自分の心と対話し、
昔のどこが良かったのか、今の何が駄目なのか。
これらをしっかりと見極め解決させることが出来れば、
今よりもきっと満たされた人生を送れるようになるはずです!
抱えている物が増えた

3つ目は普段あまり気が付かない理由。
抱えるべきものが増え、自分だけの人生ではなくなった
というものです。
大人になるに連れて皆さんの周りには
会社の同僚や後輩
恋人や結婚相手
子供やペット
といった自分が大切にしていきたいと思う相手が自ずと増えていきます。
これはとても素晴らしいことですが、それは同時にあなたの行動を縛る足枷にもなり得ます。
仕事をすれば嫌でも付き合っていかなければいけない人間が現れますし、
結婚をして子供が生まれれば、自由に遊ぶことなどもほとんどできなくなります。

この状態が続くといつしか自由のきかない現状に嫌気が差し
自由だった頃の「当時は良かった」
と懐かしんでしまうものなのです。
しかしこの言葉はあなたが責任ある人間へと成長した証でもあるでしょう。
適度に自分を休ませつつ、この責任を全うした先にはきっと素晴らしい道が拓けるのではないでしょうか。
過去はきれいに映る

最後の理由は人間の構造に関係します。
それは、人間は過去のことを美化して記憶する傾向にあるので、
昔は良かったと思い込んでいるだけ
という理由です。
どんなに辛い過去や苦しい思いでも、過ぎ去ってしまえば良い経験をした、と思うようになります。
これは人間が自分を追い込まないために、苦しい記憶ほど積極的に忘れようとする習性があるためです。
多少の苦しい過去なら、いつの間にか素敵な過去に移り変わっているものなのです。

昔は良かった。
本当にそうでしょうか?
その記憶は実はあなたが脚色したものに過ぎないかもしれませんよ?
最後に

さて今回は昔は良かったと思う理由をお伝えしましたが、どうでしたか?
過去には過去の良さがあるのはもちろんだと思いますが、
戻れないものに喪失感を覚えたり、今を後悔することは、残念ながら時間の無駄です。
今をどう輝かせるか
そこに主眼を置くことを忘れずに生きていきたいですね。
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