本日のネットニュースで
「友人全員失った」元“反ワクチン”派の女性が語る陰謀論の代償と後悔
というタイトルの記事が上がっており、話題を呼んでいますね。
内容としてはインタビューに答えたピンクドルフィンさんという方が、陰謀論を信じたことでその身に起きた不幸につい手を語るというものでした。
今回はこの記事の内容に絡めて陰謀論を妄信することのデメリットについてご紹介致します。
陰謀論に興味がある人はぜひ最後まで読んでみてください。
ピンクドルフィンさんの話

ワクチンは人口を減らすための毒である
少し前までピンクドルフィンさんという方はこの陰謀論を本気で信じていました。
そのためワクチンは決して打たず、今回のコロナ騒動も国家の陰謀であるとして存在を否定していたようです。
さらに周りの友人や関わりがある人達がコロナ対策で過剰な予防を行うことや、ワクチンの摂取をすることに危機感を覚え、ワクチン接種を阻止するべくコロナ捏造説を説いて回りました。

その結果彼女の周りから人が離れ、友人と呼べる存在を失ってしまったそうです。
それでも彼女はワクチンの存在を否定していたのですが、
全てを失い、自身も妊娠によりワクチンに頼らざるを得ない状況になったことで、初めて自身が信じていた陰謀論はでたらめだったこに気がついたそうです。
陰謀論の危険性

ピンクドルフィンさんが陰謀論から目覚めたことは良かったですが、彼女の人間関係は元通りとはいきません。
彼女が失った信用は容易に取り戻せるものではなく、人生を大きく狂わせる結果となってしまいました。
今回のピンクドルフィンさんのケースのように、陰謀論は信じた人から多くのものを奪う危険性を秘めています。
では具体的に陰謀論を信じると何を奪われ失ってしまうのか、見ていきましょう。
周りからの信用

ピンクドルフィンさんのケースからも分かる通りまず失ってしまうのが周囲や社会からの信用です。
とは言え陰謀論を信じるだけで、周りに一切広めたりしないのであれば、問題はありません。
しかし陰謀論を信じた結果、周囲の人が危険な行動をしていると思い込み、それを辞めさせるように動いてしまうと、一気に信用を無くすことに繋がります。
なぜならそれは間接的に相手の行動を否定していることに繋がるからです。

いくら正義感や親切心から来るものであっても、他人のやり方や考え方を否定し自分の考え方を強制するような人間は誰も信用しませんし、近寄りたいとも思いません。
そのため陰謀論を信じ広めるような人は疎まれてしまい、周囲から人が離れていってしまうのです。
お金や財産

次に失ってしまうものは意外かもしれませんが、お金や財産といった自分が持っている資産です。
医療やワクチンに頼らないというなら逆にお金を使わないのでは?
そのように思われるかもしれませんが、
人間は何にも頼らず無防備でいることに強いストレスを感じる生き物なので、病院や薬を信用できないなら、代わりに信用できる何かに縋ろうと考えます。

その結果怪しげな自然食品や健康グッズといった効果が分からないものに手を出してしまいがちであり、それらの購入によって自分の資産を食い潰してしまうのです。
そもそも陰謀論を流行させようとする人々の中には一定数、
不安を煽ることで商品やサービスを売りつけたいという悪意を持った人もおり、
陰謀論に騙されるということはそういった人間の術中に嵌まり、詐欺まがいの商品やサービスを掴まされる可能性が高くなるということなのです。
リテラシー能力

最後に失うものは現代社会で生きる上で一番重要なスキルメディアやネットに対するリテラシー能力です。
冷静な思考を持っている状況ならば、何が嘘で何が本当かを落ち着いて判断し、間違った情報に騙されないように努めることができるでしょう。
しかし、ひとたび陰謀論を信じてしまうと、その陰謀論を否定するような事実や情報は全て国家による隠蔽や工作のように見えてしまい、どんな真実も信じられなくなってしまいます。
この状態に陥ってしまうと自分の信じたい物以外は何も信じられなくなってなってしまい、リテラシー能力、つまり情報判断能力を失ってしまうのです。

この情報判断能力の欠如によって前述の詐欺被害にあう可能性が高まったり、「この人と話しても無駄だ」と思われ、周囲から人が離れる原因にもなってしまうのです。
こういった意味で、リテラシー能力の喪失こそが陰謀論を信じる上での一番のデメリットとなるわけですね。
最後に

さて今回は陰謀論を信じると失うことについてご紹介してみましたが、どうでしたか?
話半分に聞くだけなら面白い陰謀論や都市伝説ですが、これらにのめり込んでしまうと足元を救われ、気がつくと大切なものを失っていくことに繋がります。
こういったことを紹介している私が言うのもおかしな話ですが、陰謀論の盲信にはくれぐれもお気をつけくださいね。
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