コロナの影響で収入が減った人やテレワークの導入で時間に余裕ができた人が生まれたことで、昨今は空前の副業ブームが到来しています。
そんな中でひときわ人口が増えており、世間から疎まれているのが「転売屋」と呼ばれる商品の転売で生じる差額で儲けを出している人々。
今回はそんな転売屋に着目し、
・転売が行われる理由
・彼らがなぜ嫌われるのか
・法律で規制することはできないのか
これらについてお話していきたいと思います。
それでは早速行きましょう!
なぜ転売が流行しているのか

昨今の副業ブームの中でも一際活気づいている転売業、
数ある副業の中でも最も耳にする言葉が多いかと思います。
そもそもなぜ転売がこれほど流行することになったのでしょうか?
この理由はおそらく単純で
・簡単ですぐにお金が手に入る
・極めて再現性が高い
という2つが大きいでしょう。
まず「すぐお金が手に入る」についてですが、
ブログやYouTube、動画編集、プログラミングといった一般的に知られている副業は、一定のスキルを身に着ける必要があり、収入を得るまでに相応の時間を要します。

しかし転売ならば商品を買って売るということだけできれば、
誰でも簡単に始められるため敷居が非常に低いのです。
そして何より商品の売買が成立した時点ですぐにお金が発生するため、
即座に現金化できるメリットがあります。

また「再現性が高い」というですが、
他の副業はある程度のスキルやセンスがなければ満足な収入を得ることができないのに対し、転売は人と全く同じことをしても収入を獲得できるため、センスや技能を問われないといううことです。
簡単に言えばYouTubeではヒカキンさんと全く同じ動画を出しても、ヒカキンさんと同じだけの収入は得られませんが、
転売なら稼いでいる人と全く同じ商品を全く同じ価格で売れば、同じ利益を出すことができるため、誰でも等しく稼げるということですね。
誰にでもできてお金もすぐに稼げる。
これが転売が流行している大きな要因なのです。
なぜ転売は嫌われるのか

そんな簡単に稼げる魅力的な副業ですが、
「他人から疎まれる」ことを理由に手が出せない人も多いのではないでしょうか?
確かに転売屋は今や大勢の人から目の敵にされている印象がありますからね。
しかしこれは考えてみると不思議なもので、転売というう行為自体は小売業のほとんどがやっており、ごくありふれた行為のはずなのに、転売屋だけが嫌われるといううのは違和感を感じませんか?

卸売業者から直接買えば半額で買える商品を、倍額で店頭に並べている小売業と転売屋はいったい何が違うのでしょうか?
その答えの本質はおそらく
「自分さえよければいい」という思考があるかどうかです。
小売業は確かに転売を行っていますが、同時に様々な商品を仕入れそれを各地で販売することで、立地や環境などの都合でそれらを手にできない人の手にも商品やサービスが渡るようになる機会を提供しています。

言い換えれば小売業は利便性を売りにしており、顧客を主体としたサービスなのです。
一方で転売屋は商品の買い占めなどによって、本来購入できたはずの人からチャンスを奪い、その商品の希少性を高めた上で高額で販売することを目的としており、本人が儲かればそれでいいと考えているのです。
こういった具合に同じ転売でもその本質は大きく違っており、自分本位な転売屋は嫌われる傾向が強いのです。
転売を法律で裁けるのか

では最後に疑問に思っている方も多いであろう部分。
転売は法律違反ではないのか?
という点について触れておきます。
結論から言うと、場合によっては法律に抵触しますが、
基本的に転売は何の違法性もありませんので裁くことはできません。
そして裁かれるケースも
・転売目的でチケット入手し売り裁いた
・古物商許可を取らずに中古品を転売目的で仕入れ販売した
といったケースのみなので、基本的に皆さんが想像する
店舗で商品を買い占め高額で販売するケースは全く罪には問われないのです。

もちろんこれはモラルを欠いた行為であり、褒められたことではありませんが、
少なくとも法律では転売屋を裁くことは不可能なのです。
もしどうしても彼らが許せないのなら、転売されている商品には決して手を出さないようにして、彼らに利益を得させないようにするしかないのです。
最後に

さて今回は転売についてお話ししましたがどうでしたか?
今回の記事を読んでいただければわかるかと思いますが、
転売というビジネス自体は誰にでもできる極めて優秀なビジネスモデルです。
とは言え悪質な買い占め行為によって迷惑を被っている人が多くいるのもまた事実。
何もできないのはもどかしいかもしれませんが、転売を行う人に良心が芽生え悪質な買い占めがなくなっていくことを期待するしかありませんね。
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