昨今コロナウィルスの影響により、世界各国の緊張が高まっていますね。
特に資本主義国家代表の「アメリカ」と社会主義代表の「中国」は一触即発。
いつ何が起きてもおかしくない状況となりました。
さてこういった国家間の争いが起こる際に各国の国力を決めると言われているのは、軍事力や経済力ですが、もう一つ重要な要素があるのをご存じでしょうか?
それは情報収集力。

相手国や周辺国の機密情報をいかに盗み取り、優位に役立てるか。
現代においてはそういった情報が非常に重要であり、その情報戦を制するべく各国は諜報機関と言われるトップシークレットの組織を指揮して、日々情報収集を図っていると言われています。
今回はそんな世界各国の諜報機関を5つほどご紹介したいと思います。
CIA(アメリカ)

最初に紹介するのは言わずと知れた世界で最も有名な諜報機関、アメリカ合衆国が誇るCIAです。
CIAと言えば映画「ミッションインポッシブル」にて主人公の「イーサン・ハント」が所属する組織として有名ですね。
CIAは1947に発足されて以降、アメリカに危険を及ぼす恐れのある諸外国の動きを監視するために日々活動しています。
具体的にはテロ組織や、破壊兵器などアメリカ、ひいては世界の脅威になる可能性がある危機が彼らの調査対象になります。
世界の脅威と戦う詳細不明の秘密組織、まさにミッションインポッシブルの世界ですね。
SIS(イギリス)

続いてはイギリスの秘密情報部、SIS。
SISよりもMI6という名前のほうが、一般的にはよく知られているかもしれませんね。
MI6と言えばかの有名なスパイ映画「007」のジェームズ・ボンドが所属する組織であり、世界最高の諜報機関とも言われています。
SISはCIAと連携し、世界の脅威に対する情報収集を行っている他、組織犯罪などイギリス国内への脅威に関しても情報入手し、イギリスの保安に努めています。
しかし拷問など過激な手段を用いる組織でもあることから、近年その在り方に疑問の声が寄せられています。
MSS(中国)

続いては今では社会主義国家の筆頭となった中国が組織するMSS。
正式名称は国家安全部という名前で、名称の通り中国の安全を保障するべく日々活動を行っている機関です。
最大の特徴は国内のインターネットの情報統制などを通して、中国国民の意識統一を図っているということ。
中国は広い国土を持った国であるがゆえに内乱などの危険も孕んでいるため、MSSがこうした国内での活動を担っています。
また国外でのスパイ活動も行って言われており、真偽は不明ですがファーウェイなどの通信会社と連携し海外からの情報を入手しているとの噂もあります。
SVR(ロシア)

最後にご紹介するのがロシアの諜報機関SVR。
「ロシアの諜報機関と言えばKGBでは?」
と疑問に思う方もいるかもしれませんが、KGBはソ連が消滅する直前に解体されており、その後に作られた諜報機関がSVRという組織なのです。
SVRはCIAと同じく国外でのスパイ活動や、情報収集に特化した組織であり、同盟国である中国と連携を図り様々な諜報活動を行っています。
中には海外の要人の暗殺、偽装情報の拡散など怪しい噂もいくつか存在しています。
日本には諜報機関はないの?

さて今回は世界の諜報機関をご紹介してみましたがどうでしたでしょうか?
世界を牽引する各国には、優れた諜報機関が存在していることが見て取れたかと思います。
しかしここで皆さん1つ疑問に思いませんか?
「日本には諜報機関はないの?」、と。
実は日本には情報収集を行う機関はあっても、スパイ活動を行うような諜報機関は存在しません。
理由は様々ですが、主な理由は日本が平和国家としての役割を担っているため、国外へのスパイ活動のようなことを行うべきではないと考えられていることが大きな要因と考えられています。
しかし世界に暗雲が立ち込めつつある昨今では諜報機関を必要とする声も上がりつつあります。

2015年には当時の安倍総理が「日本版CIAの設置について議論が挙がっている」と発言していることから、近い将来日本にも諜報機関が誕生するかもしれませんね。
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