妖怪といえば日本において古くから信仰の対象とされてきた、非科学的な魔物や怪物の総称ですね。
「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」といった妖怪を題材にした作品が今でも愛されていることから、日本でいかに妖怪が人気を博しているかがよくわかります。
しかし妖怪は本来ならば恐怖の対象として語られるべき存在であり、基本的に邪悪なものがほとんどです。
もちろん人間に害をなさない善良な妖怪も存在していますが、絶対に遭遇したくないような恐ろしいものも数多くいるのが本来の妖怪の姿。
そんなわけで今回は絶対に会いたくない恐ろしい妖怪を4体ほどご紹介致します!
貧乏神

名前を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか?
家などに住み着き、住み着いた家をたちまち貧乏にしてしまうという恐ろしい存在。
妖怪として数えられることもあればその名の通り神様とされることもある、曖昧な妖怪です。
容姿は汚れた服を着て痩せ細った老人の姿を取ることが多く、血色が非常に悪そうな姿をしているのが特徴です。
家に住み着く際は押し入れに入ることが多く、一度家に入られてしまうと何もしない限りは出ていくことはありません。

しかし彼は熱い場所が苦手なので大晦日に囲炉裏で火を焚けば暑がって逃げていくのだとか。
そして彼が出ていった後には福の神が訪れるとも言われています。
トンカラトン
ミイラ男のように全身を包帯で身を包み、背中には日本刀を指した容姿で自転車に乗って現れるというこの妖怪。
名前こそかわいらしいですが、そのビジュアルは強烈ですね。
この妖怪は自転車を漕ぎながら「トン、トン、トンカラ、トン」と口ずさみどこからともなく現れて、出会った人間に「トンカラトンと言え」と要求します。
要求通りに「トンカラトン」と言うと満足して去っていくのですが、もし言わなければ日本刀で斬り付けられ彼と同じ姿にされてしまうのだとか。
理不尽極まりない妖怪ですね。
笑い女

笑い女の伝承はいくつもの地域で伝わっており、地域によってその設定は異なっています。
容姿は若い女の場合もあれば、老婆の場合もあるのですが、共通して言えることは突然現れては急に笑い出す不気味な妖怪であるということ。
人は誰かが笑うとつられて笑ってしまう習性がありますが、彼女がいる前では決して笑ってはいけません。

彼女につられて笑ってしまうと、笑いが止められなくなって病気になってしまう。
笑っていると笑い女に食われてしまう。
など恐ろしいことが起きると言われているからです。
絶対に笑ってはいけないつられ笑い、ですね。
アクロバティックサラサラ

アクロバティックサラサラ、通称「アクサラ」
お笑い芸人か何かかと思ってしまう不思議な名前をしていますが、とても恐ろしい妖怪の一体です。
特徴は異常に背が高く、真っ赤な服を着ていること。
そして名前の由来となっているさらさらの長い髪です。
目には眼球がなく黒いくぼみになっており、その目を決して見てはいけないと言われています。
もし見てしまうと「アクサラ」に付け狙われ最終的にどこかに連れていかれてしまうのだとか。

目さえ合わせなければ良いのですが、アクサラはとんでもないアクロバティックな動きで人の目の前に現れるため、いやでも視界に入ってしまうのです。
アクロバティックな動きで注目を集めて、見てきた人間を連れ去る。
迷惑すぎるテロ妖怪ですね。
最後に

さて今回は「絶対に会いたくない日本妖怪」をご紹介してみましたがどうでしたでしょうか?
妖怪は近年では親しみやすいキャラクターとしてのイメージが根付いていますが、基本的には人間に害をなす恐ろしいものばかりです。
もし彼らに出くわしたら、今回ご紹介した手段で正しく躱して理不尽な目に合わないようにしましょう。
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