皆さんお祭りは好きですか?
お祭りといえば地域が一丸となって盛り上がる日本の伝統的なイベント事の1つ。
最近は時勢的に開催を見送るケースも増えていますが、地域でのお祭りの再開を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなお祭りに関連したお話で、日本三大奇祭についての記事となっております。
日本三大奇祭って何?
奇祭ってどんなことをするの?
などなど気になる方はぜひ最後まで読んでみてください!
日本三大奇祭とは

古くからの伝統行事、お祭り。
元々の目的は神を祀る目的の儀式だったそうなのですが、ほとんどのお祭りは大衆に浸透していく過程で形式張ったものが排除され、人々に受け入れやすい今の形に変化していったとされています。
お祭りの形が地域によって大きく異なるのは、
元々は儀式であり、神への祈りや感謝を地域ごとに様々な形で表現しようとしていたからなのですね。

そのような理由で、各地に様々なパターン、バリエーションが存在するお祭りですが、
今回ご紹介する日本三大奇祭はそんな数あるお祭りの中でも
特に風変わりである
他に見たことがない
というような評価を受ける過程で、徐々に人々に知られるようになった3つの奇祭の総称です。
それでは具体的にどんなお祭りなのか、早速見ていきましょう!
なまはげ紫灯(せど)まつり

秋田県男鹿市北浦の真山神社で毎年開催され、秋田県のお祭りでも有数の知名度を誇るのが「なまはげ紫灯(せど)まつり」。
こちらは毎年2月の第2金・土・日曜日に行われおり、2021年は、2月12日・13日・14日に開催されました。
なまはげと聞いてピンとくる方も多いかと思いますが、イメージ通りあのなまはげを祀るためのお祭りです。
内容もなまはげに扮した人々が地域住民と交流し、悪事を聞き出すことで健康や一年の安泰を願うというおおよそ我々のイメージ通りのものとなっています。
ではなぜ奇祭という扱いになっているのか。
それはなまはげという神を祀るお祭りが他に類を見ないものだったからです。
なまはげという存在の認知が広まった現代でこそ、我々はこのお祭りを違和感なく楽しめますが、
なまはげを知らなかった時代の人からすればこれ以上ないほど、恐ろしく奇妙な祭りに見えたはずであり、それ故に日本三大奇祭の1つとして数えられるようになったというわけです。
御柱祭

御柱祭は、長野県の諏訪大社で7年に1度行われる地域最大のお祭りです。
正式には「式年造営御柱大祭」という名前で、無形民俗文化財に指定されいる由緒正しきお祭りなのですが、一体どのような理由で三大奇祭の1つに数えられているのでしょうか。
その理由はこの祭りが非常に危険である点と、とにかく異様である点に集約されます。
この祭りを簡単に言い表すならば、諏訪大社に立っている16本の柱を7年に1度新しい物と取り替えるという行事であり、それだけ聞くと何も不思議な点はないように思われます。
しかし実はその取り替え作業ですが、
移動から設置まで全て人力のみで行われるのです。
切り倒された12トンもの大木を人力のみで担ぎ上げ、山を超え川を越え諏訪大社へと運ぶというのがこのお祭りの正体というわけです。
押しつぶされればひとたまりもないような大木を抱えながら川を渡り、山を上り下りするわけですから、当然危険はつきものであり、開催する度に多数の死傷者を出しており、一部では問題視する声も上がっています。
そうした危険で異様な祭りであるため、紛れもない日本三大奇祭の1つなっているわけですね。
吉田の火祭り

最後にご紹介する吉田の火祭りは富士山の麓山梨県にある、北口本宮浅間神社と諏訪神社にて執り行われる、400年以上もの歴史を持つ由緒正しきお祭りです。
こちらは毎年8月26日と27日の2日間で行われており、それぞれ「鎮火祭」と「すすき祭り」と言われる2つの祭りを合わせて吉田の火祭りと呼ばれています。
本祭は2日目の「すすき祭り」なのですが、
奇祭として名を馳せる所以は1日目の「鎮火祭」にあります。
では鎮火祭がどんなものなのか、実物を見た方が早いかもしれませんね。
では実際の様子がこちら。
約1キロにおよぶ本町通りの沿道で、3メートルにも及ぶ松明が70本以上もの燃やされる様子はまさに圧巻。
知らない人からすればそう呼ばれるのは分からないでもないですが、奇祭と呼ぶにはあまりにも幻想的な景色ですよね。
最後に

さて今回は日本三大奇祭についてお話しましたがどうでしたか?
奇祭と聞くととんでもない祭りばかりと想像した方も多いかもしれませんが、どうでしょう?
意外と理解の範疇にあるお祭りだったのではないでしょうか。
これじゃ物足りない!もっとすごい祭りはないのか!?
そう思った方もいるかもしれませんね。
ではそんな方のために次の記事では世界の奇祭をご紹介致します!
派手で刺激のあるものに触れたいという方は必見です!
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