前回の記事では衰退していく都市伝説の特徴についてお話しましたね。
今回はその逆、今なお語り継がれる都市伝説の特徴についてお話致します!
現代の都市伝説が好きな人は必見です!
今も続く都市伝説

口裂け女や人面犬、さとるくんといったかつて一世を風靡した都市伝説は確かに衰退し、当時のように語られることはなくなりました。
しかし都市伝説自体は今も人気があり、YouTubeなどでもその手のコンテンツを扱った動画は多いですよね。
では近年人気がある都市伝説とはどんな内容なのでしょうか。
すぐに挙げられるとすれば
コロナ関係
ニューワールドオーダー
シンギュラリティ
こういったものでしょうか。

都市伝説最盛期とは打って変わって、怪人、怪物はいなくなりましたね。
それ以外にも、これらにはいくつか共通点があります。
ここから具体的な共通点を見ていきましょう。
物的証拠がいらない

まず1つ目は写真や動画といった、物的証拠を残す必要がないものという点があげられます。
誰もがスマホを持ち、いつでと写真や動画を撮れるようになった昨今、
こういった証拠もなく、口裂け女や人面犬といった怪人系の都市伝説を目撃したと言っても、
誰からも信用を得ることはできないでしょう。

証拠を残す手段を多くの人が持ったことで、逆に証拠がなければ信じてもらうことが困難なのです。
そんな状況で都市伝説を流行させようとしたらどうすれば良いのか。
答えは簡単で、写真や動画では残せない形がないものにすればよいのです。
そういった点で、概念・計画的な都市伝説であればこの条件を満たし、証拠を提示する必要が無いため、昨今の都市伝説ではこういった概念や計画といった都市伝説が流行するようになりました。
スケールが大きい

2つ目の共通点は話の規模、スケールが大きいというものです。
物的証拠が必要ないということと話は通じて来るのですが、
今はネット社会ですので、多くの人がSNSや掲示板サイトを通じて意見交換ができる時代です。
そのため何か都市伝説が生まれても、
なぜその話を知っている人が他にいないのかという点に疑問を抱かれる可能性が高いのです。
いくら概念的な都市伝説で、証拠などを撮れるものでないとしても、
そもそもその話を知る人が他にいなければ、目立ちたいだけの人間が作った
ただの作り話として見なされてしまいます。

このネット社会で知っているのが自分しかいないというのも不自然な話ですからね。
この矛盾に辻褄を合わせるために昨今では
・国が関与している
・特殊機関が情報統制を行っている
などの設定が都市伝説に組み込まれるようになりました。
コロナ関係の都市伝説はまさにこのケースのように、国や機関が関与し、情報操作をしているという指摘が数多くなされていましたよね。
こういった設定を加える必要があるために、昨今の都市伝説はスケールが大きいものが増えており、この条件を満たすような大予言や陰謀論などは今も人気があるわけです。
恐怖ではなく不安を煽る

最後の特徴は恐怖ではなく不安を煽る都市伝説が多いという特徴です。
この理由がなぜかといえば、都市伝説がビジネスに利用される機会が増えたためです。
コロナの都市伝説の多くは、悪意のある者たちが、コロナに対する不安を強め自らの商品やサービスを売り込むために広めたものばかりでした。
人は不安を解消するために多くのお金を使う傾向があるため、
これらの都市伝説は執拗に人々の不安を煽ることで、不安をお金へと変えていったのです。

コロナに限らずYouTubeなどで公開されている都市伝説の多くは再生数を稼ぐために、視聴者の不安を煽るような内容が増えています。
都市伝説がビジネスで利用されるようになった結果、かつての恐ろしい都市伝説から、不安を煽るような都市伝説へと話の質が変化していったというわけです。
こういった理由で、不安を煽りやすい陰謀論や、壮大な計画といった都市伝説は根強く語られているわけですね。
最後に

さて今回は語り継がれる都市伝説の特徴についてお話しましたがどうでしたか?
時代背景が変われば流行も変わる。
これは都市伝説であっても同じということですね。
逆に言えば、その時代の流行には少なからず時代背景が反映されるもの。 こういった視点で怖い話や都市伝説を見てみるのも面白いかもしれませんよ。
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