残念な怪物展〜ギリシャ神話のマニアックな怪物4選〜

スピリチュアル

ファンタジーの映画やゲームの題材として大人気のギリシャ神話

神話に登場する神々として

最高神ゼウスや、海の神ポセイドン、太陽神アポロンなどは非常に有名ですよね。

そしてそんな彼らの偉大さを表すために同時に登場するのが魔神や怪物といった邪悪な存在。

三つ首を持った巨大な犬ケルベロス、見たものを石化させる蛇の怪物メデューサなど、こちらも非常に知名度が高い怪物が数多く存在します。

しかし中には

登場期間が短く活躍していない

能力が地味すぎて語れる部分が少ない

などの理由であまり知られていない残念な怪物も存在するのです。

今回はそんな残念な神話の怪物をご紹介致します。

神話が好き!

ファンタジーが好き!

こういった方は必見です。

オルトロス

まずはじめにご紹介するのは、2つの首を持った非常に獰猛な犬

オルトロスです。

2つの首と聞いてピンときたかもしれません。

あれケルベロスに似てない?と

おっしゃる通りでオルトロスはギリシャ神話の番犬ケルベロスの弟に当たる存在です。

ケルベロスの弟というのは聞こえがいいですが、三つ首のケルベロスに対してオルトロスは2つ首、この時点で兄に対して少しインパクトに欠けてしまいますよね。

さらに彼はゲーリュオーンという雄牛の守護という役割も地味であり、

あげくにその雄牛を求めてやってきた英雄ヘラクレスに瞬殺されるという非常に不憫な怪物です。

あまり活躍の場もなく上位互換とも言えるケルベロスも存在する。

そういった理由で彼の知名度はあまり高くありません。

ピュートーン

ピュートーンはギリシャ神話におけるドラゴンの一体です。

ドラゴンですからこれは相当強そうですよね。

しかしその予想は残念ながら外れ、

彼はドラゴンという恵まれた特徴を台無しにするほど残念な最後を遂げてしまいます。

その結末はこのような具合。

ピュートーンはある日

レートー神の息子によって殺される

という予言を受けます。

この予言に焦ったピュートーンは子供が生まれる前に女神レートーを始末しようと考えるのですが、他の上に阻まれ失敗。

レート神は無事に息子のアポロンを出産します。

その後アポロンは母親を殺害しようとしたピュートーンに復習を決意し、弓矢でピュートーンを射殺してしまいます。

結局ピュートーンは自分の行動の結果、予言通り殺されてしまうのです。

なんとも救いのないドラゴンですよね。

グライアイ

次の怪物はグライアイ。

グライアイは単一個体ではなく、3人の姉妹であり、彼女らは全員魔女であるという特徴があります。

三姉妹の魔女と聞くとマクベスの魔女のような邪悪さを感じますが、グライアイはそれとは大きく異なります。

彼女たちの最大の特徴は3人で一つの目と歯を共有しているということ。

彼らはむき出しの眼球を手で持っており、一本の歯をその都度抜き差しして、3人で共有しているのです。

このような状況ですから、当然グライアイは戦闘面でもほぼ無力。

この時点で邪悪さとはかけ離れた不憫な存在だというのが伝わりますよね。

そして神話では英雄ペルセウスにそのたった一つの目まで奪われる始末。

ただただ同情しかない怪物です。

サテュロス

下半身が羊、上半身が人間。

そんな半人半獣の精霊がサテュロスです。

ギリシャ神話の中では、豊穣と性欲を司る象徴という、なんとも奇妙な存在として描かれています。

豊穣と性欲を司るというのは少し意味不明で、ちぐはぐな感じがしますよね。

そのちぐはぐっぷりは性格にも現れており、

悪戯好きで小心者

破壊的だが臆病

というなんとも矛盾の多い特徴を持った存在になっています。

またワイン好きのため、彼の絵の多くは手にワイングラスを持った状態で描かれており、神秘性や風格を全く感じさせない非常に残念な精霊なのです。

最後に

さて今回はギリシャ神話の残念な怪物をご紹介しましたがどうでしたか?

数々の有名な英雄や怪物の裏にはこんな残念な怪物達もいるわけで、そういった意味でもギリシャ神話は本当に魅力的ですよね。

さて次の記事ではギリシャ神話の最強の神たちについてご紹介致します。

お楽しみに!

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