今回は鏡についてのお話です。
皆さんの家にも鏡があると思いますが、
ふとした拍子に鏡を見ると少し寒気が走ったり、恐怖を覚えたりすることはありませんか?
実際鏡恐怖症という言葉もあり、鏡に恐怖感を抱くのは特殊なことではありません。
しかしなぜ日常的に目にする鏡が怖いと感じるのでしょうか。
今回は鏡に恐怖を抱く理由についてお話致します。
オカルトや怖い話が好き!
鏡を見るのがなんとなく嫌だ
こんな人はぜひ読んでみてください!
怖い物の象徴

人が鏡を怖がる理由の最も一般的な理由は、数々のホラー作品などにより、
鏡=怖い物
というイメージが定着したことでしょう。
・鏡は異世界と繋がる通路である
・自分の死後の姿を写す
・見えてはいけないものを写す
こんなイメージがすっかり定着してしまい、多くの人が鏡は不吉で恐ろしいものだと無意識に認識するようになったのです。
実際のところ鏡はただ光の反射を利用した道具に過ぎず、特殊な力などありません。

にも関わらず噂話によって怖いものとなってしまう、人の噂が持つ怖い力ですね。
かつてはカメラなども
人の魂を吸い取る機械
などと恐れられていましたが、今ではそんな噂をする人は全くいないので、鏡も噂をする人がいなくなれば、怖いというイメージがなくなるかもしれません。
容姿に対するコンプレックス

鏡恐怖症の主な原因となるのが、この理由、
自身の容姿にコンプレックスがあるためです。
鏡恐怖症は醜形恐怖症の一種だとも言われています。
醜形恐怖症とは実際には存在していない欠点や、誰も気にしないであろう小さな欠点に囚われ、それに大きく思い悩んでしまう症状です。
一度この症状になってしまうと、悩めば悩むほど恐怖症が悪化してしまい、手がつけられなくなってしまいます。

またこの恐怖症になった人の多くは、自分の容姿に大きな欠点があると思い込んでおり、それ故に醜い自分を写す鏡に対して、極度の恐怖を感じてしまうのです。
つまり鏡が怖いというよりも、鏡を通した自分の姿が怖いというわけですね。
認知的不協和

最後の理由は鏡を通してみる世界に違和感があるためです。
鏡越しに見る世界は基本的には我々が自身の目を通して見る世界と相違ありません。
しかし明確に違う部分が2つ存在します。それは
・自分が写っている
・左右が反転している
この2点です。
鏡越しに見る世界は、現実世界と似ているようで、全く異なるものなのです。

普段見なれた世界と鏡の世界の差に無意識に違和感、すなわち認知的不協和を感じており、それ故に鏡に対して恐怖感や警戒心を抱いているのです。
最後に

さて今回は人が鏡を怖がる理由についてお話してみましたがどうでしたか?
鏡は我々の生活に欠かせないものですが、同時に普段見えないものや、見たくないものを強制的に見せるという特徴を持つ無慈悲なものであるために、
怖いものと認識されてしまっているのです。
しかしもし皆さんが、鏡に対しては上記の理由以外で恐怖心を抱いているのだとしたら、それは注意が必要かもしれません。
なにせ本当に写ってはいけないものが写っているかもしれませんから。
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