愛とは一体なんだろう。
とんだロマンチストな始まり方になってしまいましたが、これは人類が解き明かすべき至上命題とも呼べるもの。
それ故に今までに多くの人々が愛の正体を突き止めるために様々な実験や研究を行ってきました。
その結果見えてくるのは我々の想像とは大きく異なる衝撃の愛の形。
一体研究者達は何をして何を見たのか、今回は愛に関する奇妙な実験や研究結果のお話です。
愛の定義

実験のお話に入る前にまず確認しておきましょう。
皆さんは愛とはどんなものだと思いますか?
人類にとってとても大切な感情だというのは分かりますが、具体的に説明するのは難しいですよね。
一応wikipediaでは端的にこのように表現されています。
たとえ民族が異なろうが、文化が異なろうが、どの人間のことも心から大切に思うこと。深く共感し、一歩踏み込んで、実際にその人のために具体的な行動を開始する心・精神。
引用:愛 – Wikipedia

ここから転じてどんな生物をも大切に思う気持ちが愛だと表現されていました。
なるほど、生き物を大事にする気持ちが愛という訳ですね。
では、もし自分が心から大切に思う対象が「生物」ではなかったら、
それは愛ではないのでしょうか?
ロボット猿の観察実験

上記の疑念を晴らすべく今回紹介するのは、猿の生態研究を行う過程で偶然撮られた映像です。
この実験の目的はあくまでも、ハヌマンラングールと呼ばれる猿の習性や特徴を観察するというものであり、そのために赤ちゃん型のロボットをハヌマンラングールの群に紛れ込ませるという手法が取られました。
そして、その際に撮られた映像は我々の考える愛のあり方とは大きく異なる衝撃的なものとなりました。
実際の映像がこちらです。
ハヌマンラングールの群に紛れ込んだ赤ちゃんロボットは精巧に作られているとはいえ、やはり猿たちに警戒されております、何度かちょっかいをかけられます。
その際一匹の猿がロボットを地面に落としてしまいました。
その衝撃でロボットは故障し動かなくなってしまいます。
その様子を見た猿たちは、次々に赤ちゃんの元に寄ってきては安否を確認するようなしぐさを取ります。
そしてロボットが全く動か無くなったことが分かると、
猿の群れは一斉に悲しみに暮れるのです。

つまりこの猿たちは
ロボットに対して深い愛情を注ぎ、ロボットの死に嘆き悲しんだということになります。
これは間違いなく一つの愛の形だと言えるのではないでしょうか。
猿ロボットから分かること

この観察を通して考えるならば、
どうやら愛の対象は生き物だけに適用されるものではないようですね。
猿がロボットを本物の同種だと錯覚して悲しんだ可能性もありますが、
猿は当初ロボットを警戒していたことから、完全にロボットを同種だと信用していたようには見えません。

それにも関わらず、動かなくなったロボットを見て猿の群れが悲しんだのは、
少なからずロボットを仲間として認め、そこに愛情を感じたからではないでしょうか。
つまり我々生き物は同じ生き物だけでなく、無機物である物に対しても愛を感じることができるのです。
本物の愛とは

生物と同じように物にも愛を注ぐことができる
これが本来の生物が持っている性質です。
しかし多くの人は恋人や家族に向けるような愛と今回のような無機物に向ける愛を同じように括ることには抵抗を覚えるはずです。
なぜなら本当の愛は科学では証明できない神秘に溢れたものだから。

愛は言葉で表せるほど簡単な物ではないないというのは、私達の潜在意識に深く根付いた考えですからね。
ではその神秘の正体とは一体何なのか。
次の記事では別の実験を通して、もう少し深彫してみましょう。
今回の記事で愛に興味を持たれた方は、ぜひ次の記事も読んでみてくださいね。
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