自分の感情に振り回されてストレスを感じる機会って意外と多いですよね。
小さなことですぐイライラしたり、
考えても仕方がない不安を何度も繰り返して考えたり、
人前に出ると緊張して思ったパフォーマンスが出来なかったり

感情が人の足を引っ張るケースって意外と多いですよね。
感情をもし自在にコントロール出来たらとても生きやすくなるように思えませんか?
今回はそんな感情についてのとある実験をご紹介致します。
これを見ればあなたも感情を自由にコントロールできるようになるかもしれません!
ミシガン州立大学の実験①

アメリカミシガン州で感情のコントロールに関してとある実験が行われました。
それは実験の参加者の脳の動きを測定する装置を用いて、
彼らになんの変哲もない普通の画像と、男性が銃を自分の頭に押し付け自殺思想になっているような画像といった、ショッキングな画像を見せるという実験です。
この実験の面白い部分は参加者に画像を見た時受けた感情を一人称と三人称で話してもらい、その差を比較するという、
一見すると奇妙な要素を含んでいることでした。
自分視点で話す場合と他人視点になりきって話す場合で感情に変化はあるのかを調べたというわけですね。

その結果なんと、一人称で自分ごととして話すときと比べて、三人称で話した場合は驚くほど脳が落ち着いてその心情を話すことができるということがわかったのです。
ミシガン州立大学の実験②

自分の身に起きた事でも他人事のように話せば感情に左右されない。
これが本当だとしたら非常に便利ですよね。
しかし一人称を全て三人称に置き換えて話をする。
これって随分大変だしかえってストレスがたまるような気がしませんか?

ご安心下さい。実は先程の実験をした研究チームが行ったもう一つの実験によって、その懸念も解消されています。
研究チームは一人称と三人称、それぞれで話した場合の脳の疲労度を比較するという実験を行いました。
その結果、脳の疲労度に関しては差が生まれないことが明らかになったのです。
どちらでも疲労度は変わらないという結果を受けて、研究チームは改めて
ストレスをコントロールするには自分を三人称でとらえること。
これが有効であると結論付けました。
三人称を使いこなそう

さてこの実験によって、大きなリスクやデメリットもなく、三人称による感情のコントロールが行えることが分かりました。
人と会話する時に主語を三人称に変えるのはややこしいのでおすすめしませんが、自分の感情と向き合う際には有効な手段ではないでしょうか。
三人称を用いて自己対話を上手く行えるようになれば、感情をコントロールできるのはもちろんのこと、
・主観的にならないために論理的思考力が身につく。
・立場を変えて考える癖がつくために利他的な思考ができる。
こうしたこともできるようになりますね。
最後に

さて今回は三人称を使った感情のコントロール法についてお話してみましたが、どうでしたでしょうか?
使いこなせれば様々なメリットがあるこの思考術ですが一つだけご注意を。
一人称を「あなた」。
つまり二人称に変えるのは止めておきましょう。
自分をもう一人の自分やそれ以外の距離が近い「何か」と捉えることは解離性障害などにもつながりかねない大変危険な行為です。
あくまでも自分を客観的にとらえる「三人称」程度にとどめておくのが安全ですね。
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