心肺停止=死ではない!?〜神経科学が明らかにした衝撃の死の実態とは〜

ビジネス

今回の記事は死についてのお話です。

人によっては生命への冒涜的な内容だと思われるかもしれません。

苦手な方はご注意下さい。

皆さんは死ぬとはどうなる状況だと思いますか?

心臓が完全に停止した状態が死である、

このように捉えている人が多いのではないでしょうか。

医学においても心肺停止は生死を判断する重要な要素となっており、

一般的にはこの考えで間違いはありません。

しかし近年の研究によって必ずしもこの考えが成り立たないことが分かってきました。

それは一体どういうことなのか。

今回はドイツの医科大学によって発表された死に関する衝撃的な発表についてお話致します。

ドイツ神経学者の発表

2013年、神経科学誌「アナルズ・オブ・ニューロロジー」にてとある衝撃的な記事が紹介されました。

それはドイツのシャリテ・ベルリン医科大学の研究チームが実験の内容に関する記事で、その内容とは

人の心肺が停止してからも3〜5分程度は脳は活動できるというもの。

今までは心肺停止等の条件に達してしまった時点で、死亡という扱いだったのですが実際はそうではない。

つまり死亡宣告を受けた後でも、数分間の間であれば蘇生できる可能性があるというのです。

これは一体どういうことなのでしょうか。

実験の内容

シャリテ・ベルリン医科大学にて行われた実験の詳細としては

対象者は家族が心肺蘇生措置をしないという意志を表明した患者9名。

この患者が心肺停止後の脳内の電気的な信号を調査する。

というもの。

この調査の結果として心臓が止まったりバイタルサインなどが見られなくなった後でも、

脳内では3〜5分間ほど脳細胞や神経細胞が活動していることが判明したのです。

そしてこれは脳が死亡に直前に活動を止めるための準備動作、

つまりシャットダウンをするために動いているのだと考えられています。

死者蘇生の可能性

死亡したと思われていた人が実はまだ生きていた、

さらに脳が活動しているということは意識すらまだあり、もしかすると患者たちは自分の死亡宣告を、消えゆく意識の中で聞いていることさえあり得るかもしれません。

そう考えると恐ろしい部分はありますが、

心肺停止後も脳が動いているのだとするならば、この数分間に何らかの手段で心肺を活動再開させる、あるいは血流を正常に流すことができたならば、

死亡宣告を受けた人をも蘇生することができるかもしれません。

そういった意味でこのわずか数分間の発見も医学にとって、とても価値があるものなのです。

最後に

さて今回は死に関するお話でしたがどうでしたか?

医学はついに死者を蘇生する段階まで進むことになりました。

そして実は人類はもう一つ禁断の死者蘇生の手段を手に入れつつあります。

それは「脳死」からの蘇生。

脳死患者を蘇生させる衝撃の方法。

このお話はまた次回詳しくご説明致します。

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