古くから世界では太陽は神が宿る信仰の対象として考えられてきました。
私たちを日々照らし、光をもたらしてくれるものとして太陽は必要不可欠な存在であったがゆえに、古来より崇められてきたのでしょう。
そのため、太陽にはそれをモチーフとした神が世界各地に存在しています。
その数は男神だけでも50体以上、女神も入れると80体以上存在すると考えられているのです。
今回はそんな数多くの太陽神の中から有名なものを4体ほどご紹介いたします。
神話に興味がある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ラー

1体目はエジプト神話においてそのまま太陽という意味の名前を持つ「ラー」。
某カードゲームにおいて「神のカード」と呼ばれる一枚のモチーフとなっていることからよく知られていますね。
ラーは主にハヤブサの頭をもつ姿で描かれることが多く、エジプト神話において最も重要な神とされる存在です。
彼は原始の海から生まれ、人類を作り出した存在として信仰されています。
人類を生み出した経緯は彼の息子であるシューとテフヌトが長い旅からようやく帰ってきた際に、泣いて喜んだその涙から人間が生まれたということで、さすが神話といったなかなかぶっ飛んだ話になっていますよね。
人類を作った存在となっているため、エジプトにおけるかつての王「ファラオ」は神の子孫とされており、「ラーの息子」であると考えられていました。国の王の父とされる当たり、当時からいかにラーが重要視されていたのかが分かりますね。
エジプト神話についてはこれ以上お話すると長くなってしまうので今回はここまで、機会がありましたら別の記事でご紹介いたします!
アグニ

2体目はアグニ。
ヒンドゥー教において主に火の神として知られていますが、実は太陽から生まれた神であるとも考えられており、太陽や雷など火に関するすべてを象徴する神として知られております。
アグニは2つの顔と7枚の下を持っているとされており悪人や、悪魔を焼き払う神であると考えられています。
そんな強い力を持った神ではありますが、実は彼の操る炎には浄化の作用があるとされており、人間が住むことができる大地を作り出しているのがこのアグニの炎なのだとか。
この見かけで浄化の炎を持っていると言われると若干違和感がありますね。
ケツァルコアトル

元々は水や農耕に関わる蛇の神でしたが、人類に文明を授けた文化の存在であると考えられるようになり考えられるようになり、その文明の最たるものとして人類に火を与えた神として崇められるようになりました。
もともとはトルテカ族という一族の間で崇拝されていましたが、アステカ神話に取り入れられるようになり、アステカ神話の中でも創造神という高い地位の神であると考えられるようになったとともに、その中で太陽神としての位置づけが定まりました。
そんな偉大な神であるものの非常に平和を好む性格であったとされており、人々に生贄の風習をやめさせた存在としても知られています。しかしそれが原因で他の神と対立することとなり、最終的に神の地位を追われることになってしまいます。
天照大神

最後に紹介するのは「天照大神」。
日本神話において主神、つまり最高神として崇められている神です。
今回紹介した中では唯一の女神であり太陽神でありながらも巫女としての性質も持ち合わせているという。かなり特殊な立ち位置を持っています。
また彼女に関するエピソードとして「天岩戸」がよく知られていますね。
ある時弟のスサノオに激怒した天照大神が、岩の中に隠れてしまいます。
太陽神である彼女がいなくなってしまったことで、世界が暗闇に包まれてしまい、彼女を外に出すために神々が知恵を絞っていくというお話です。
太陽そのものを操ることができるという意味で彼女がいかに神として高い地位にいるのかがうかがえるエピソードですね。
最後に

今回は世界各地の太陽神についてご紹介してみましたがどうでしたでしょうか。
容姿の特徴や性別、固有の能力などは大きく異なっていますが、太陽神はどの神話の中でも創造神や最高神であると扱われるケースが非常に多く、そのことからも人がどれだけ太陽を重視していたのかが分かりますね。
さてそんな人類にとって欠かせない太陽ですが、太陽に対をなす衛星を皆さんご存じですよね?
そう、夜を象徴する「月」です。
少々話が変わってしまいますがこの月、実は人工物かもしれないという都市伝説があるのをご存じでしょうか?
次回は月についての都市伝説をご紹介いたします。
かなりぶっ飛んだ話にはなりますが、良かったら期待しておいてください!
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