当ブログでも初期から記事に挙げている「口裂け女」
大きなマスクに隠れた口元は耳まで裂けており、通りすがりの小学生に自分がキレイかを問いかけてくる怪人ですね。
この恐怖の象徴たる口裂け女ですが、
最近めっきり話を聞かなくなったと思いませんか?
口裂け女だけでなく、人面犬やさとるくん、怪人アンサーといった都市伝説の一部は徐々に語られなくなってきています。
なぜこうして廃れていく都市伝説が存在するのか。
廃れていく都市伝説にはどんな特徴があるのか。
今回はそういった都市伝説についてのお話です。
口裂け女と都市伝説の流行

1979年頃に一斉を風靡した人物であり、都市伝説の代名詞とも言える存在、それが口裂け女です。
口裂け女が流行した当時、日本各地の小学校では口裂け女への対策として集団登下校が実施されるほどその存在は恐れられていました。
そして彼女の存在が火付け役となり、ここから日本では空前の都市伝説ブームが始まります。
そして2000年代に差し掛かっても、
口裂け女や人面犬、さとるくんといった当時生まれた怪物たちは、
恐怖の象徴として日本中で語り継がれていました。
都市伝説の衰退

しかし現在はどうでしょうか。
こういった怪人・怪物的な都市伝説は今でも語り継がれてはいますが、それらの実在を信じている人は少ないでしょう。
9割以上の方がこれらを創作上の生物だと思っているはずです。
目撃されてから時間が経つとはいえ、噂が広まった当時はそれらの対策が練られるほど危惧されたはずなのに、なぜ今では誰も信じていないのでしょうか。
実はそこには大きく2つの理由があるのです。
誰でも写真・動画が撮れる

都市伝説の怪物達が廃れた背景には、多くの人がスマホを持ったことで、写真や動画といった記録媒体を携帯するようになったことが大きいでしょう。
都市伝説全盛期の1970〜80年代はまだ携帯電話はおろかポケベルすらも登場していません。
カメラは存在していましたが、噂を流行させた小学生がそんなものを所有することは当然ありませんでした。
そのため彼らの中での情報伝達手段といえばもっぱら口コミであり、噂話だったのです。

そのため口裂け女など、なんの証拠もない空想上の怪物であっても、子供たちがまるで真実かのように語り広めたことで、多くの人が信じてしまい、恐怖されることになったのです。
しかし時は流れ、現代では小学生でもスマホを持つのが当たり前、彼らは何か奇妙なものを見たならばいつでも記録を残すことができます。
そうなってしまっては口裂け女を見たといっても、写真のような物的証拠がなければ誰にも信じてもらえず、噂として広まることもないのです。
ある種口裂け女達はスマホによって駆逐されたと言えるかもしれません。
ヤラセに対する厳しい目

都市伝説の怪物が消滅したもう1つの理由は、人々がヤラセに厳しくなったということです。
ヤラセがなくなったという記事でも話題にしましたが、
現代ではヤラセ=嘘であるとして、徹底的にヤラセが忌み嫌われる傾向にあります。
そして人々がヤラセを悪だと評価をし始めた結果、テレビ番組などでそういった要素が満載の心霊特集や都市伝説関連のものが放送される度に多くのクレームが寄せられるようになり、
次第にそういった放送が控えられるようになりました。

そして番組の放送機会が少なくなると当然、人々がそれらの話題を口にする機会も減り、次第に口裂け女などの都市伝説は語られる機会を失っていったのです。
こうしてこれらの都市伝説は徐々に廃れていってしまったのでした。
最後に

さて今回は廃れてしまった都市伝説についてお話しましたがどうでしたか?
証拠を残す手段が増え、人々が真実を重視するようになったことで、消えてしまった多くの都市伝説。
しかしそんな中でもまだ根強く信じられている都市伝説もいくつか存在していますよね。
それらはなぜ今でも信じられているのでしょうか。
次回語り続けられる都市伝説の特徴についてお話致します! 都市伝説好きの方はぜひ次回も読んでみてください!
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