仕事に囚われずに生きよう〜FIREの持つメリットとデメリットについて〜

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近年登場した早期リタイアの形「FIRE」

聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

しかし実際FIREがどんなものかと聞かれるとわからない人も多いですよね。

今回の記事は名前は聞いたことがあるけど、詳しくは知らないという方に向けてFIREの基本とそのメリットやデメリットについてお話致します。

FIREとは何か

まず初めにFIREという言葉の解説から行きましょう。FIREの正式名称は

「Financial Independence, Retire Early」

この頭文字をとってFIREと呼ばれているわけですね。

直訳すると経済的独立と早期退職という意味であり、簡単に言えば

経済的に余裕を持つことで早めに退職して好きなことをする時間を作る。

といった新しいライフスタイルのことを指す言葉です。

定年まで働くのではなく、早くから充分なお金を稼ぐことで30代や40代で退職、その後は好きな事をして自分らしく生きようという試みですね。

この試みに共感する人は非常に多く、欧米を中心に爆発的に広まっているのです。

ではここからFIREのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット①仕事を早期に辞められる

FIREのメリットとして一番大きいのがこれではないでしょうか。

現代に生きるためにはお金が必要不可欠であり、そのお金を得るためには何らかの形で働いて稼がなくてはなりません。

そのため大抵の人はどこかの企業に就職して、

週5日、40時間の労働を40年以上繰り返すことになるのです。

こんな環境ですから、辞められるのならすぐにでも仕事を辞めたいと考える人が多いのも無理はないですよね。

その点FIREなや必要なお金を貯めてしまえばいつでも仕事を辞めることができ、長い労働人生に縛られることはありません。

そういった意味で、FIREはそれを目指すだけでも、いつでも仕事を辞められるという心理的な安心感を創出することに繋がるのです。

メリット②自分の時間が持てる

FIREを達成すれば、その分だけ余暇時間が増えることになります。

例えば30歳で早期リタイアをしたとすれば

8時間×5日×52週×30年=62,400時間

およそ7年分の労働時間を減らすことができるのです。

これだけの時間があれば、新しい趣味の発見だろうと、世界一周だろうとなんでもやりたいことができますよね。

加えて歳を取る前に余暇時間を創出できるため、体力面でも大きなアドバンテージを得ることができるのです。

お金よりも自分の時間が大切だと考える人にとって、FIREは本当に魅力的で目標とすべきライフスタイルに写るのではないでしょうか。

デメリット①節約を強いられる

デメリット面としてまず挙げられるのは、資金的な問題です。

FIREを達成するには単純に、退職後の生活を支えるだけの蓄えを持たなくてはなりません。

資産運用等で長期的に資金を増やしていくという手もありますが、

その場合でも元手として6,000〜9,000万ほどの資金がなければ、満足な運用利益を得ることは難しいでしょう。

しかし一般的なサラリーマンがこれだけの貯金を30代や40代のうちに貯めるというのは、

普通に生活していると非常に難しいですよね。

年間300万円以上のの貯金ができたとしてやっと達成できるかどうかという世界です。

よほど裕福な家庭でもない限り、生活を限界まで切り詰めなければ達成は難しいですね。

FIREをするためには贅沢をほとんどせず、ひたすら貯金の鬼となる固い意志が必要なのです。

デメリット②将来への不安が増す

いざFIREを達成できたとして次に訪れるのは将来に対する不安感です。

先が見えない世の中で、資産の運用益と自分の貯金だけを頼りに生活するというのは、

実は大きな不安を抱える生き方なのです。

将来大きな怪我や病気によって、想定を超える出費を強いられる可能性もあれば、

インフレにより貨幣価値が大幅に下落する可能性もないとは言い切れません。

仕事を続けていけば時代に即した給料を受け取ることができ、食いつなぐことが可能ですが、

自己資金だけを頼りにする行き方はこういったことに全くの無防備になってしまうのです。

FIREにはこうした精神面でのデメリットも存在するわけですね。

最後に

さて今回はFIREのメリット、デメリットについてお話しましたがどうでしたか?

理想的な生き方として注目が集まるFIREですが、

そこにはしっかりとメリットとデメリットが存在しており、合う合わないはその人次第なのですね。

しかし世の中的にはFIREは理想的なライフスタイルとして神格化され、至上主義的な傾向が強くなっていますよね。

一体なぜFIREを理想的だと見る人が増えているのか。

そこには現代ならではの悲しい理由がありました。

それについてはまた次の記事で詳しくご紹介致します!

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