人間の本質?〜サルを使った残酷な心理実験3選〜

ホラー

動物の知性を確かめるために実験台としてよく使われる、人間と近い遺伝子構造を持つ生き物「サル」

人間ほどではありませんが、高い知能を持ち、法則やルールに対する理解も早いため、これまで様々な実験に用いられてきました。

その中には人間相手には行えないような残酷なものや、人間の本質が垣間見えるような悪意に満ちたものも数多くあります。

今回はそんなサルを使った残酷な心理実験をご紹介致します。

中々強烈な内容になっていますので、苦手な人はご注意下さい。

電気椅子の実験

1匹のサルを椅子に座らせ固定します。

その椅子には赤いランプとレバーが1つずつ存在し、赤いランプが光るとサルの足元で電流が流れる仕組みになっています。

赤いランプは20秒おきに光りその度に電流が流れますが、電流はレバーを押すことで止めることができます。

サルは次第に赤いランプが光ると電流が流れること、そのタイミングでレバーを押すと電流を止められることを学習し、常に気を貼りながら、ランプの点灯に備えるようになります。

サルが慣れてきたタイミングで、隣にもう1匹サルを座らせます。

このサルも同じように電流の流れる椅子に座ることになりますが、こちらには赤いランプはありません。同じレバーはありますが、押してもなんの意味もありません。

電流を止められるのは最初のサルのレバーだけなのです。

2匹目の猿は自分に何もできない事を悟ると椅子の上でくつろぎ始めてしまいます。

しかし責任重大な最初のサルは血眼で赤いランプを見つめ続けます。

実験開始から23日後、1匹目のサルが死亡しました。

原因は胃かいよう、つまりストレスによるものでした。

ではくつろいでいた2匹目のサルはどうだったかというと、同じだけの電流を浴びたにも関わらず健康そのものでした。

最初のサルを殺したのは、電流ではなく自らに課せられた役割からくるストレスだったのです。

見えないルール

5匹のサルを部屋の中に入れました。

部屋には梯子があり、梯子を登ればバナナが取れるようになっています。

最初に見つけたサルは軽やかに梯子を駆け上りバナナを手に入れました。

すると梯子を登っていない残りのサル4匹に大量の水が降り注ぎました。

梯子を登ってバナナを取ると、取らなかった残りのサルには水がかけられる。

サルたちは次第にこの仕組みを理解し始め、梯子を登ろうとするものがいれば攻撃を仕掛け止めるようになります。

そして誰も梯子に登らなくなったところで、そのうちの1匹を新しいサルと入れ替えました。

新しいサルも部屋に入ってすぐに梯子とバナナを見つけ、誰もバナナを取っていないことを不思議に思いつつも梯子に登ろうとします。

当然ルールを知る4匹のサルは新入りサルに攻撃をしかけ、登るのを止めさせます。

新入りサルはよく分からないまま、梯子に登ると攻撃されることを学びます

新入りがルールを理解したところで、また1匹を新しいサルに入れ替え同じ事を繰り返します。

それを5回繰り返すといつのまにか、水をかけられた経験があるサルが1匹もいなくなりますが、それでも誰も梯子に登りません。

彼らは何も知らないまま、

梯子に登ろうとすると攻撃されるというルールだけを学び、それが当たり前になっているのです。

思考破壊実験

サルの目の前に1つのボタンと箱を用意します。

これらはサルがボタンを押した時、箱からエサが出てくる仕組みになっています。

サルはその仕組みに気がつくと喜んでボタンを押し始めます。

最初は押せば必ずエサが出てくるのですが、少しずつボタンを押しても出る頻度が減り始めます。

しかしエサが出にくくなっても、

サルはエサが出るまで何度でもボタンを押し続けます。

その後もエサが出る頻度はどんどん減っていき、次第に1日に数回しかエサが出なくなったのですが、それでもサルは一日中箱の前に座ってエサが出るまで何度も何度もボタンを押し続けます。

もはや別の場所にエサを探しに行ったほうがはるかに楽だというのに、サルはそれに気がつくことはないのです。

我々動物は一度簡単に報酬を得てしまうと、その快楽を忘れられなくなりその中毒になってしまうのです。

人がギャンブルの虜になってしまうのもこれと同じ理屈ですね。

最後に

さて今回はサルを使った残酷な心理実験をご紹介しましたがどうでしたか?

知能があるからこそ人間の探究心や好奇心の餌食となり、非常な実験を強要されるサルたち。

もしこれが人間だったならばいずれも

人権を無視した最悪の実験だと避難が殺到したことでしょう。

それがサル相手なら許容されるあたり人間のエゴを感じてしまいますね。

そして何よりこの実験結果は例え人間で試したとしても似たような結果になるであろうと用意に想像できますよね。

我々はサルよりも高尚な存在だという自負がありますが、本質的な部分では彼らと何ら違いはないのかもしれません。

色々な意味で目を背けたくなる残酷な実験でしたね。

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