非常に興味深いニュースが報じられたので、今回は急遽記事内容を変更してお届け致します。
そのニュースというのがこちら。
豚の心臓を人間に移植することに成功。
中々衝撃的なニュースだと思いませんか?
今回はこの記事の概要やなぜ豚なのか、この移植に危険性はないのかなどについて考えてみたいと思います。
それでは早速行きましょう!
ニュースの概要

2022年1月10日、アメリカのメリーランド大学にて
遺伝子操作された豚の心臓を人間に移植する手術を成功させたという衝撃の発表がされました。
今回の手術を受けたのは重い心臓病を患っていた57歳アメリカ人の男性で、手術後の体調も良好とのことです。
今回のように豚の心臓が人間に移植される
というのは世界で初めてのケースであり、世界中で大きな注目を呼んでいます。
特にアメリカでは臓器移植が圧倒的に足りておらず深刻な臓器の不足問題が起きていることから、この技術に大きな期待が高寄せられています。
なぜ豚なのか

さてここからはこの記事に対して感じるであろう疑問点や懸念事項について考えてみましょう。
まず、手術でなぜ豚の心臓が使われたのかについて不思議に思う方もいるかと思います。
普通に考えれば同じ霊長類のサルやゴリラの方が身体構造も似ていて移植に適していそうですよね。
実際少し前までの心臓移植の研究はそれらの霊長類を対象に進められていました。

しかし豚の心臓も霊長類に適している可能性が高いという仮説が生まれ、
2016年にヒヒなど他の霊長類への心臓移植に成功したことで、
この仮説が正しいことが分かりました。
さらに豚の臓器には疾病伝播の危険が低いだけでなく成長速度も早く、すでに飼育体制も整えられているため数を用意することも可能という様々なメリットが見出され、そこから豚の臓器移植研究が一気に加速することとなったのです。
今回の豚の心臓移植の背景にはこういった理由が存在していたのですね。
危険性ないのか

豚の心臓が選ばれた経緯は分かりましたが、やはり異種族の臓器を移植するという点に危険性を感じる人は少なくないでしょう。
危険であるがゆえにこれまで異種族の臓器移植は行われてこなかったわけですからね。
実際当手術を成功させた医師も
「手術は成功し見た目も正常だが、今後どうなるかはわからない」
と述べており、未知の取組に対しては相応の危険があることを認識しています。

今回移植に使われた豚は移植した際に拒絶反応が生じないように調整された特殊な豚ではあるものの、まだまだ想定出来ない危険を孕んでおり、
拒絶反応が起きないから安全というわけではないのが現状です。
普及した場合

最後に今回の手術が何事もなく成功し、この技術が多くの医療現場で取り入れられるようになった場合の未来について考えてみましょう。
まず一番重要なのは
心臓のドナー提供を受けられず、亡くなってしまう方を限りなく減らすことが出来るという点。
今まで救えなかった多くの命を救うことができるようになるはずです。
そして今回異種族の臓器移植が成功したことで、今後様々な動物の臓器を移植出来るようになるという可能性が出て来ました。

完全にSFの世界ですが今後蛇や魚といった他の生物の臓器を移植出来るようになれば、人間にはない熱センサーや毒耐性という特殊な器官を体内に取り込めるということになります。
もしそれが実現すればスーパーヒーローのように特殊な能力を持つ人間を生み出すことができるかもしれないのです。
さながらテラフォーマーズの世界ですね。
最後に

さて今回は豚の心臓移植のニュースをご紹介しましたがいかがでしたか?
経過後も含めてこの手術が完璧な成功で終われば、今後この試みが多くの医療現場を救う希望となるのは間違いありません。
この手術の成功を心より祈るばかりです。
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