以前の記事で睡眠中に見たい夢を見る方法、明晰夢についてお伝えしたね。
あちらは寝ている時に自分の思考をコントロールする方法でした。
では逆に人が睡眠をとらずに起き続けた場合、起きている私たちの身体や思考はどのように変化するのでしょうか?
そこに疑問を持ち実際に実験を行った例はいくつか存在していますが、そのいずれも大なり小なり人体に影響を及ぼしたことが確認されています。
今回はそんな睡眠についてのお話と、実際に断眠を行った実験の中から有名なものを2件ほど紹介してみたいと思います。
ショートスリーパーになりたい人や、つい夜更かしをしてしまう方は必見です!
そもそもなぜ睡眠が必要なの?

断眠実験についてご説明する前にまず、なぜ人間が生きる上で睡眠をとらなければならないのかについてお話していきましょう。
睡眠をとる理由は脳と身体に休息をとらせる必要があるからだとされています。
特に脳が必要としている行為であり、脳を休めないと思考力の低下などが生じて、生活に支障をきたしてしまいます、
だからこそ明晰夢で寝ている時も脳を働かせてしまうと、睡眠がしっかりとれずに寝起きが悪くなってしまうというわけです。
ここまでは皆さんの実体験などから容易にイメージできるかと思いますが、実は睡眠が必要な明確な理由についてはいまだに明らかになっていないのです。
他の動物、魚や虫なども睡眠をとっているという理由から、生命活動に必要なものというのは推測されていますが、その本当の理由はいまだに解明できていない。
そのためなぜ睡眠が必要なのか、寝ないとどうなるのかに疑問を持ち実験を行った人物は数多くいます。
以下からその一例を紹介致します。
ランディ・ガードナー氏の断眠ギネス記録挑戦

1964年アメリカにて高校生のランディ・ガードナー氏が、ギネスブックの断眠記録に挑戦することを思い立ちました。
結果として彼は今までの最長記録である260時間の記録を打ち破り264時間12分の断眠記録を作り上げて見事ギネスブック記録を樹立しました。
しかし彼が挑戦の過程で残した記録によれば
1日目は異常なし
2日目で少し目が疲れる
3日目で吐き気がしてイライラする
4日目から妙なものが見える
5日目から意識がはっきりしなくなる
6日目から物が認識できなくなってくる
7・8日目では会話に支障をきたす
9・11日目では思考力が落ち、記憶が曖昧になる
といった形で明らかに異常が見られたようで、危険視したギネス側も現在断眠の記録をギネスブックから削除しています。
ロシア睡眠実験

こちらはロシアの研究者が1940年ごろに行った断眠実験です。
内容は犯罪者5人に対して30日間断眠できれば釈放するという条件を付けて、5人を1つの部屋に閉じ込め覚醒ガスなどを用いて睡眠を奪って強制的に起こし続けるという物でした。
しかし実験5日目ごろから妄想や幻覚症状がみられるようになり、奇声を上げるものや自らの排泄物を食す、さらには自分の身体を食いちぎるなどの異常行動が続出するようになり、死亡者まで出す結果となってしまいました。
最終的にこの実験は15日で中止されたのですが、生存している被験者も精神状態はまともな人はおらず、最悪な結果を招いてしまうのでした。
これが最終日に撮られた被験者の写真です。

とここまで話してきましたが、実はこれ真っ赤な嘘で完全な作り話です。
有名な話なのでこの話を知っている人も多いかもしれませんが、実はロシアで行われたのは人ではなく犬の実験です。
都市伝説の投稿サイトで脚色された結果、こちらの画像と共にこの実験が歪曲して伝えられるようになったようですね。
この写真もただの人形なのでご安心ください。
最後に

さて今回は断眠に関してのお話でしたがどうでしたでしょうか。
副業や自分で事業をやっている方の多くは時間の捻出が難しく、ついつい食事や睡眠の時間を削って作業をしてしまいがちですが、やはりこれは効率が悪いことのようですね。
ビジネスに関してはなおさら自分の発想力や決断力が重要な部分が多いので、いつもクリアな思考で冷静に物事を見極められるように、睡眠はしっかりとりましょう!
・・・身もふたもない結論ですが。
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