不老不死
かつて繁栄を栄えた国の王や英雄が追い求め、薬や秘術を試みたものの、
結局手に入れることが叶わなかった幻の概念です。

いかなる生物にも寿命は存在するので、それを取り払うというのは自然の摂理に反していることであり、常識的に考えれば絶対に不可能であることは分かると思います。
しかし今年の1月に東京大学が発表した驚きの研究結果により、将来的に不老不死が実現できる可能性が出てきたのです。
今回はその研究成果についてみていきたいと思います。
不老不死に興味がある人、必見です!
東京大学の研究

2021年1月、東京大学の研究チームが、年齢とともに臓器や血管などの機能を低下させていく
「老化細胞」を除去する方法を発見し、実際にマウス用いた実験で老化を防ぐ効果が確認できたことを発表し、大きな話題となりました。
「老化細胞」というのは細胞分裂止まった状態のまま生き残る細胞の事を指します。
通常人間の身体は細胞分裂によって、新しい細胞が作られることで、生命活動を維持しているのですが、「老化細胞」が増えていくことで新しい細胞の生成が阻害され、生命の持続が徐々に難しくなっていきます。

さらに「老化細胞」は蓄積されることで、動脈硬化や臓器や組織の機能低下を引き起こしてしまい、あらゆる病気のもととなってしまうのです。
そのため、もし老化細胞が除去できたとしたらあらゆる欧化現象が改善されるだろうということは以前から明らかになっていました。
そして研究を重ねた結果老化細胞だけを死滅させる薬剤の開発に成功したというわけです。
薬剤の効果

この「老化細胞」だけを死滅させる薬剤の効果を確かめるべく、
実際にマウスを用いた投与実験が行われました。
その結果様々な臓器・組織に存在する老化細胞が除去され、老化に伴う体力の衰えや生活習慣病が改善するという驚きの結果となりました。
この結果を人間に置き換えて考えるならば、
体力や免疫機能が
60歳から30代にまで若返った

ということになるようです。
年齢が半分になるほど若返る、
この薬の効果がいかに絶大か、ということが分かりますね。
さらに生活習慣病や、各臓器の機能も回復したことから、単純にあらゆる病気のリスク低減のための薬としても期待が持てます。
これが実装されることになれば、まさに夢の万能薬と言えるかもしれません。
不老不死が実現したら

老化細胞を死滅させることで、細胞分裂機能を活性化させ
人間はより健康的に、長い寿命を獲得できる。
これをさらに応用させることができれば、永久的に生命活動を持続させ
本物の不老不死の実現
も可能になるかもしれません。
どうでしょう?夢があると思いませんか?
しかし、不老不死がもしも実現してしまったら、人口は増加の一途をたどり
食糧難や、住む場所の確保など多くの問題が深刻化することになるでしょう。
自然の摂理を無視することで起こりうる弊害を想像し対応することは極めて困難です。
もしかしたらそれが地獄の始まりになってしまうケースもあるかもしれませんね。
最後に

さて今回は東京大学が発表した不老不死に関する研究をご紹介してみましたが、どうでしたでしょうか?
フィクションの世界だけの概念だと思われていた「不老不死」
それが現実のものとなる日が少しずつ近づいてきました。
「自ら思考するAI」などもそうですが、あらゆるSFの概念が現実のものとなりつつある現状が少し怖く感じるのは私だけでしょうか?
こういった科学の発展が人類滅亡の引き金を引く日が来なければ良いのですが・・・
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