トークスキル向上術~怖い話に共通する4つの特徴~

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皆さん怖い話って好きですか?

「怖いもの見たさ」という言葉があるように、人って後悔すると分かっていても、ついつい怖い話を聞きたくなってしまいますよね?

実は人の心が一定のストレスを受けることで、そこから解放された際に大きな安心感を感じるという心理が働いていることが理由なのですが、それはまた別のお話。

今回はそんな怖い話に隠された共通点4つと、そこから学ぶことができるトークスキルについてお話したいと思います。

怖い話が好きな方や、自分のトーク力に自信がなくて、「もっと話がうまくなりたい!」と思っている方はよかったら最後まで読んでみてください!

1.誰にでも起こりうる

これについてお話しする前に、まず前提条件として怖い話はどのように伝わるでしょうか?最近ではネットで検索したらたくさん出てきますがネット検索するのは一部のもの好きの方が多いですよね。僕とか笑。

そんな脱線はさておき、基本的に怖い話は人から人へ、物語として伝わっていきますよね。

この部分が重要で、物語はいかに相手に興味深く聞いてもらえるかが重要となってくるため、相手にとって身近な場所や行動がテーマになることが非常に多いのです。

例えば学生の中で話す話であれば、学校のトイレや音楽室、階段がテーマになる、それ以外でも職場や家がテーマになるなど。

自分とも関連付けられる部分があることで、聞いた相手は他人ごとではなく自分事として話をとらえるようになり、恐怖感が増すことになります。

こういった理由で怖い話は基本的に「誰にでも起こりうる」身近な恐怖のお話が多いわけですね。

2.特徴的なキーワードがある

2つ目は怖い話の中には必ず印象的な人物や変わった場所など特徴的なキーワードが存在するのです。

例えば人物であれば「口裂け女」や「てけてけ」などが挙げられますね、場所であれば「犬鳴村」、「きさらぎ駅」などが有名でしょうか。

なぜこのようなキーワードが存在するのでしょうか、その理由は先ほど述べましたが、やはり怖い話が物語であるためでしょう。

印象的なキーワードを入れることで記憶に残りやすくなり、より鮮明な恐怖になるのです。

またキーワードを入れることでその言葉から、聞き手がイメージが膨ませてしまい、より恐怖を増長させる効果も期待できるのです。「口が耳まで裂けた自己愛に溢れる赤コートの女」より「口裂け女」のほうがよっぽど不穏な感じでイメージが広がりますからね。

3.理不尽である

3つ目の理由が怖い話に出てくる主人公たちは必ずと言っていいほど「理不尽な目に合う」といいうことです。例えば「メリーさん」という都市伝説があります。

いらない人形を捨てたら、その人形を名乗る何者かから突然電話がかかってきて、今どこにいるのかを告げてくる。それが何度も続き、しかも電話に出るたびに自分の今いる居場所に近づいてくる。最後には自分の真後ろまで来て・・・

というお話。

有名なお話なので皆さんご存じかとは思いますが、改めてこの話めちゃくちゃ理不尽だとは思いませんか?

人形を捨てる行為自体賛否はあるかもしれませんが別に犯罪でも何でもありません。

にもかかわらず明らかに恨みを持っているであろうその人形から何度も電話をされ恐怖心をあおられ、最後は家にまで押しかけられるのです。この主人公は特に悪いことをしたわけでもないのに、えらい理不尽な話ですよね。

でもこの理不尽さこそが怖い話の醍醐味なのです、ごく普通の登場人物がひょんなことから、理不尽な目にあってしまう。

この不合理さや非情さがあるから怖い話は聞くだけでゾッとしてしまい、人の記憶に深く刻み込まれるのです。

4.その後については深く語られない

最後の共通点は怖い話では「オチ」や「その後どうなったか」については明確に語られないというものです。

先ほど例に出したメリーさんでも、主人公の後ろまできてその後どうなったかは語られていませんよね、「口裂け女」でも口裂け女に連れていかれるというものがオチとしてはあるものの、連れていかれてどうなるのかについては語られていません。

なぜその後についてが語られないのか、理由として一番は物語わからないからこそかえってリアリティが増すからでしょう。

もしメリーさんの最後が惨殺されて終わった、というものであれば「じゃあこの話、誰が広めたの?」となってしまうし、後ろにはいたけど、特に何もされなかった!では怖さ半減ですよね?

あえて語らないことで聞き手の想像力に働きかけて、恐怖を増幅させる。

怖い話ではこの手法が非常に多く用いられています。

怖い話から学ぶ話し方のコツ

さて今回は怖い話の共通点を4つ紹介いたしました。

「身近であること」「理不尽であること」「キーワードがあること」「オチを語らないこと」

さらにいえばこれら4つは、「相手にとって身近であることを意識させる」、「相手の想像力に働きかける役割を果たしている」という2つの特徴に分けられます。

そしてこの2つの特徴、実は意外と日常の会話などにも応用が効くんです。

例えばセールストークの時、相手に身近な問題を提示し、それを解決させる商品やサービスであることを説明しようとしますし、他人を説得させたい場合は、論破するのではなく相手の考える余地を残すことで相手自身にその意見を変えさせるように仕向けますよね?

怖い話の語り手法は実はこういった現代でも通用する話術要素も含んでいるわけです。

このように物語として長い年月継承されてきた怖い話には、人の印象に残り、誰かに話したくなるほど浸透させやすいといった、語り継がれるだけの明確な理由がしっかりと存在してます。

もしこれを読んだ方の中でトーク力でお悩みの方がいたら、トークスキルの勉強として怖い話の語り口を真似てみるというのも一つの手かもしれませんよ?

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