「クトゥルフ神話」というお話をご存じでしょうか?
「名前は聞いたことある!」「なんかタコみたいな怪物が出てくるやつでしょう?」という認識をお持ちの方は多いと思いますが、意外と詳細は知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそんな知っているようで知らない「クトゥルフ神話」の世界についてご紹介したいと思います。
ファンタジーやホラー好きな方はぜひ最後まで読んでみてください!
クトゥルフ神話の始まり

まずクトゥルフ神話について。
「神話」といってもこのお話が最初に語られたのは今から約100年前のことで、まだまだ歴史は浅いのです。
さらに人々の伝承から生まれたものではなく、とあるホラー小説作家によって作られた架空の物語であるため、「北欧神話」や「エジプト神話」のように古くから語られている神話とは大きく異なるもの。ということは念頭に置いておきましょう。
さてそのホラー小説作家というのがアメリカの小説家「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」

彼は今でこそクトゥルフ神話の生みの親でSF小説の先駆者として高い人気を博していますが、生前はそこまで評価の高い作家ではありませんでした。
小説家として大成していたわけではないため生活も苦しかったようですが、それでも彼は宇宙や、怪奇現象、奇怪な生物の魅力に取りつかれ、「コズミックホラー」と呼ばれる異次元の怪物が登場する作品の執筆をつづけました。
この作品群が後に評価され、様々な作家がラブクラフトの作り出した世界観を継承する形でさらなる設定の追加や世界観に沿った物語を作り出していった結果として生まれたのが今の「クトゥルフ神話」というわけですね。
クトゥルフの容姿について

ここからはクトゥルフ神話に登場する旧支配者と呼ばれる神々の存在についてご紹介いたします。
神々と言ってもクトゥルフ神話に登場するのは、宇宙から飛来し人類と敵対したのちに人類から世界の覇権を奪い取った旧世界の支配者たちです。
そのためクトゥルフの神々は人類の脅威となり得る邪神として描かれています。
また邪神というだけあってその容姿についても、とても神とは思えないような恐ろしい見た目をしています。
よく描写される比較的よく知られている見た目はこんな感じ。

タコやイカのようにいくつもの目を持った頭部に、顎髭にも見える触手、手には鉤爪、足には水かきがついており、鱗に覆われた数百メートルもある巨人として描かれています。
また背中には大きな翼を持っており、オーボエのようなくぐもった声をしているようです、もしも人間がクトゥルフの姿を見てしまったなら確実に発狂すると言われています。
宇宙から飛来したということもあってかなりぶっ飛んだ見た目と能力を持っていますよね。
旧支配者たちは現在、南太平洋の海底に沈んでしまった古代都市「ルルイエ」に封印されているようで、タコやイカのような海洋生物の特徴も持ち合わせているのは宇宙人の要素のほかに、水中に潜んでいるということも関係しているのかもしれませんね。
クトゥルフの外なる神

クトゥルフの神には旧支配者のほかに「外なる神」と呼ばれる上位存在と考えられている神々が存在しています。
彼らもまた宇宙から飛来した生物であることは同じですが、地球の支配を行っていたわけではないため、旧支配者とは区別され「外なる神」の呼称で呼ばれています。
外なる神の中でも有名なのが「七帝」と呼ばれる存在。
アザトース・ダゴン・ナイアルラトホテップ・イグ・シュブ=ニグラス・ヨグ=ソトース兄妹の7体です。
アザトースやナイアルラトホテップなど、何体か名前を知っているという方も多いのではないでしょうか?
彼らについては話すと長くなりますので、今回は名前の紹介にとどめておいて、彼らについてはまた別の機会にお話いたします。
最後に

今回はクトゥルフ神話についてお話してみましたがどうでしたでしょうか?
かつて世界を支配した宇宙から飛来した神々。
この設定を100年前に生み出したラヴクラフト氏には脱帽ですね。
クトゥルフ神話については外なる神や魔導書「ネクロノミコン」などまだまだ語るべきことが山ほどありますので、いずれ詳しくご説明したいと思います。
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