なぜ疎まれる?〜飲みニケーションが不要と言われる理由と背景〜

ビジネス

社会に出て、どこかの会社に入ると避けては通れないのが交流目的で行われる飲み会、

通称「飲みニケーション」

事あるごとに行われる飲み会に辟易している人も多いかと思います。

今回はそんな飲みニケーションに関して、先日日本生命が発表したアンケートを元に考えていきたいと思います!

飲みニケーションはいらない!と考えている人は必見です!

日本生命のアンケート

10月1日~13日の間で、ネット上にて日本生命がとあるアンケートを実施しました。

その内容は、お酒を飲みながら職場の仲間と親交を深める「飲みニケーション」が必要か不要かというもの。

男女合計7774人が回答したアンケートでしたが、結果は回答者の6割が飲みニケーションを不要と答え、大きな話題となりました。

日本で会社という仕組みが整備されてから今日に至るまで、賛否はあれどコミュニケーションツールとして欠かすことが出来なかった社員間の飲み会、飲みニケーション。

それがなぜここに来て不要と評されるようになったのでしょうか。

アンケートを分析すると

ここで具体的なアンケート結果を見ていきましょう。

今回の回答者は合計で7772人。

その男女比は

男性…44.2%

女性…32.1%

という結果で男性の割合が高くなりました。

前時代的にお酌などを強制されるため、女性の方が飲み会を嫌う傾向は強いような印象を受けますが、男性の比率が高くてもやはり不要だと評されるようです。

では年代別だとどうでしょう、ネット上のアンケートなのですから、若い世代のみが参加したものかもしれません。

それならば不要の割合が高いのも納得できますよね。

さて結果は

20代…5.6%

30代…13.1%

40代…20.8%

50代…30.9%

60代…20.0%

70代以上…9.6%

40代以上の回答率が8割を超えており、若い世代の回答だけではないことが分かりますね。

そして肝心の不要と思う理由については

気を使う…37%

仕事の延長と感じる…30%

それ以外

となっており、こちらは世代問わず同じ理由となりました。

もはや飲み会は性別、世代を問わず不要だと認識されているようです。

一体なぜこんな結果となったのか、挙げられている不要の理由を元に深彫してみましょう。

気を使う

飲みニケーションが疎まれる最大の要因が気を使うということ。

部下である若い世代が気を使うのは当然ですが、上司に当たる世代は一体何に気を使うというのでしょうか?

答えは近年様々なバリエーションを持つようになった「ハラスメント」です。

飲みの席は無礼講とはいえ、少しでも部下への発言を誤ればパワハラやセクハラに抵触し、自らの首を絞める可能性も大いにあります。

当然これは酒に酔っていたからという理由で言い訳できるものではないので、上司としては飲みの席でも酔わないように常に自制し続けなければなりません。

部下も部下で上司に無礼を働くことがないように、常にグラスの空き具合や会話に気を張らなければならず、

結果的に両者とも気を張り続けなければならないという非常に不幸な飲み会になってしまうわけです。

仕事の延長と感じる

次に多く挙げられているのが、仕事の延長と感じるという理由ですが、こちらも上に挙げたお互いに気を張るという状況を考えれば分かりやすいかと思います。

プライベートな質問はセクハラと捉えかねないため、上司は迂闊な話題を振ることが出来ませんよね。

プライベートの話題が封印される以上、残る話題は仕事の話しかない訳ですから、

仕事の愚痴や仕事に対する心得などの会話が増えるのが自然です。

しかし飲み会でわざわざ高いお金を払ってまで、こういった話がしたい人がどれくらいいるでしょう。

そういった話はランチタイムや個人面談などのタイミングにすれば充分であり、

アフターファイブまで取られたくないと考える人も多いのではないでしょうか。

コンプライアンスが強化に伴い会話の幅が狭まり、自然と仕事の話以外できなくなってしまった。

こうした制限が飲み会を仕事の延長とたらしめているわけですね。

最後に

さて今回は飲みニケーションが疎まれる理由についてお話しましたがどうでしたか?

上司も部下もお互いに気を使いながら仕事ような時間を過ごす。

それでは満足なコミュニケーションなど取れるはずがないので、飲みニケーションなど不要と考えられるのも無理はないですよね。

飲み会などなくてもチームメイトと意思疎通を図れる関係性を築く。

それが今の社会人に必要なスキルなのかもしれませんね。

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