皆さん絵画は好きですか?
絵画と言えば言葉やキャプションがなくても見た人に何かイメージを与えたり、メッセージを訴えかけてくる不思議な芸術作品です。
良い絵画を見ることで豊かな感性が磨けるし、家に置くことで家のレベルをワンランク上げてくれる、とても素敵なものだと思います。
しかし絵画の中には強いメッセージこそ伝わるものの、思わず目を背けてしまうような恐ろしいものも存在していることをご存知でしょうか?
今回はそんな怖すぎる絵画をご紹介致します!
我が子を食らうサトゥルヌス

こちらはスペインの画家「フランシスコ・デ・ゴヤ」が1823年ごろ描いた作品です。
タイトルの通り、自らの子供とみられる幼児に食らいつく男性が描かれており、かなりショッキングな一枚に仕上がっていますよね。
これはローマ神話における神「サトゥルヌス」が将来自分の子に殺されるという予言を受けたことで狂気に駆られ我が子を食い殺してしまう。
そんな伝説をもとにした描かれた絵となっており、「狂気」というものを顕在化させた作品として高く評価されています。
確かに見入ってしまう一枚ではありますが、家に置きたいかと聞かれると考えてしまいますね・・・。
快楽の園

こちらはオランダの画家「ヒエロニムス・ボス」が描いた作品。
情報量が多くてどこを見ればわからない人も多いと思います。
ざっくり解説するとこちらは3つの世界から成り立っている作品で
一番左が地上の楽園、真ん中が現生の快楽、右が地獄を描いていると言われています。
怖い絵という部分で注目したいのは右側の絵
大きな目の鳥のような怪物に食われる人

木のような腕が生えた上半身だけの怪物

まさに地獄を切り取ったような光景が広がっており、見れば見るほど世界観に引き込まれてしまいますね。
幼児虐殺

こちらはベルギーのルーベンスが描いた作品。
今にも動き出しそうな躍動感のある絵ではありますが、描いているのは作品のタイトルを見ればわかる通りとても残酷なもの、幼児の大虐殺です。
絵のモチーフは新約聖書のエピソードで
「未来のユダヤ人の王が生まれた」と聞いたヘロデ大王という人物が自分にとって代わられることを恐れて周辺の幼児の大虐殺を命じたというお話。
未来のユダヤ人の王とはイエス・キリストのことですね。
この絵はまさにその虐殺の瞬間を描いており、大きく掲げられ叩き殺されそうになっているものや、恐らく亡くなっているであろう大量に横たわった幼児など、見るに堪えない残酷な世界が広がっています。
インノケンティウス10世

最後はフランシスベーコンが模写したインノケンティウス10世。
狂気に取りつかれて雄たけびを上げているような
はたまた電気椅子にでも縛り付けられ苦痛に耐えているような
そんな見るものを不安にさせる一枚になっていますね。
「模写ということは元の絵がよほどホラーな作品なのでは?」
そう思う方もいるでしょう、では元の絵をご覧ください。
いたってよくある肖像画ですよね。

この絵があの狂気の一枚に変わる・・・
一説によればインノケンティウス10世の歴史上での考察から、彼の性格の内面を描きだしたともいわれていますが詳細は定かではありません。
ベーコンにはこの絵がどのように映ったのでしょう。
最後に

さて今回は怖い絵画を4点ほど紹介してみましたがどうでしたでしょうか?
ショッキングなものもありますが、それも含めて見ごたえがある作品ばかりですよね。
今回紹介した作品の中に皆さんのお気に入りは見つかりましたか?
「この絵を手元に置きたい!」、「家に飾りたい!」という作品があった方はレプリカやグッズなどを集めてみてはいかがでしょうか?
怖い絵には見たくないけど見入ってしまう、そんな不思議な魅力がありますよね?
まだまだたくさんの怖い絵が世の中には存在していますので、それらもまたの機会にご紹介致します!
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