
1回目のテーマは幽霊についてです。
突然ですが皆さん幽霊って見たことありますか?
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はい、大体の方がないですよね、もちろん私もないです笑
では次のご質問。皆さん幽霊って怖いですか?(抽象的な質問ですが…)
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怖い。と答えた方が多いと思います。私もそりゃあ怖いです。
ですが、ここでふと疑問に思うことが1つ、
なぜ見たこともない幽霊が怖いの?
これなんですよね。
姿を見たこともない、なんだかよくわからない、まして存在するかどうかも曖昧なものであるはずなのに、それを怖がってしまう、人の心理って不思議じゃないですか?今回はそんな幽霊についてテーマとして扱ってみたいと思います。
日本人の幽霊イメージ

本題に入っていく前にまず皆さんの思う幽霊のイメージについて確認していきましょう
日本人の多くが幽霊、と聞いて想像するのは着物を着た若い女性・・・
こういった姿なのではないでしょうか?
ジャパニーズホラーなどにもよく出てくる典型的な幽霊のイメージですよね。
静まり返った夜のお墓や、暗い湖のほとり、井戸やテレビの中などからこんな姿の霊が出てきたらなんて考えると・・・
ゾクッと来ますよね?人気がいない場所や、ありえないところから理不尽に表れる恐怖。これこそが幽霊の怖さの要因の一つと言えますね。
そしてこの着物を着た女性という幽霊イメージの歴史は古く、1700年ごろから様々な創作物、物語などにおいて登場しているんです。有名どころでは、【四谷怪談】や【皿屋敷】など、今でも多くの方に知られる怪談話の代表作です。このように着物を着た若い女性の霊というのは長い間恐怖の象徴として、日本人のDNAに刻み込まれてきたわけなんですね。
幽霊の被害について

さてこんな恐怖の象徴ともいえる幽霊ですが、実際今までにどんな被害をもたらしてきたのか、いったい何人の人々を死に追いやってきたのか。
幽霊に殺された人の数は
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・・・結論を言うと0でしょうね、もし幽霊に殺された人がいるならば、それがそのまま幽霊が存在する証明になるわけですが、今でも幽霊が存在するという明確な証拠は見つかっていないからです。
未解決事件のいくつかや謎の失踪などの不可解な事件を幽霊の仕業だと主張する方もおりますし、実際幽霊がやっていないという証拠も上げることはできないでしょうが、現状では存在の否定も肯定もできない状態であるがゆえに、幽霊の被害にあった人は明確に存在しない、といってよいでしょう。
少なくともホラー映画でよく見るような見境なく人を呪ったり殺したりする存在ではないことは、おおよそ見当がつきますね。
車の被害について

反対に人の命を突如として奪ってしまうもの、現実世界には以外と多いですよね。
その例の一つとしてタイトルの通り今回は車を挙げてみたいと思います。
車は現代社会には欠かせない移動手段の1つであり、皆さんにとっても非常に身近なものですよね。
そんな便利ツールの車ですが、前述のとおり、身近な分それに伴う事故も多いのが実情。
2020年日本において交通事故が原因の死者数は2839名、技術の進歩で年々死者数は減少しているものの、それでも1日に約8名が交通事故で亡くなってしまっているのです。
身近であるはずの車ですが、一歩間違えれば簡単に人の命を奪ってしまう、凶器にも変わりうる、改めて考えると恐ろしい話ですね。
なぜ車より幽霊を怖がるのか

さていよいよ本題です、幽霊が人の命を奪った証拠はありません、しかし車は1年で3000名近い人の命を奪っている。
こうした事実がある以上、幽霊が恐怖の対象として扱われていることに違和感がありませんか?
自分の命を脅かすもの、危害を加えうる可能性があるものに人は恐怖を感じるとするならば、存在の証明すらできない幽霊よりも、どこにでもあり人の命を奪う可能性がある車を恐怖するほうがよほど自然です。
しかし人はいるかどうかもわからない、幽霊の存在を恐れます。
なぜこんなことが起きるのでしょうか。
その答えは理解できるかできないか、にあるのだと思います。
車はそもそも人の手により作られたものであり、ほとんどの方が簡単な仕組みは知っています、ガソリンで動き、アクセルを踏めば前に進む、ブレーキを踏めば止まる。この仕組みを理解しているからこそ、その動きから逸脱した行動はしないと安心できるのです。
一方幽霊はどうでしょうか、外見は人と同じだとしても、なぜそこにいるのか、何を目的として存在しているのかなど、存在の理由や行動の動機が全く分からないのです。わからないからこそ人は恐怖を感じてしまう。
仮に登場と同時に名刺を片手に自己紹介してくる幽霊がいるとするならば、もはやそれはコメディですよね?
逆に幽霊でなく人間だったとしても、不可解な行動をとっていると思える相手には恐怖を覚えてしまうもの。仮にスーツを着込んだサラリーマンが井戸やテレビから這い出てきたとしたら・・それも充分怖くありませんか?笑
まとめ

さて今回は人はなぜ幽霊を怖がるのかについて触れてみました。
人は知らない物を恐怖します。それゆえに幽霊の存在が科学的にすべて証明される日が来たならば、幽霊に対する恐怖など無くなってしまうのでしょうね。
知識をつけるのは非常に良いことですが、時には真実を知らないほうが楽しかったり幸せなこともある。知るべきことは知って、知らなくてよいことは触れすぎない、未知と既知をうまく使いこなして、楽しい人生を送れたなら、それが一番の幸せなのかもしれませんね。
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