以前のブログで放送禁止のCMについてお話しましたね。
公共の電波を使って放送する関係上、様々な理由からから放送できなくなる映像があるというのがテレビというものであり、それはCMに限った話ではありません。
今回は放送禁止となった作品の中からドラマに焦点を当ててお話をしていきたいと思います。
皆さんもよく知る作品が実は放送禁止となっていて、衝撃を受けるかもしれませんよ!
ライフ


2007年に放送された北乃きい主演のテレビドラマ。
些細な誤解から親友だった人物からいじめを受けるようになってしまった主人公が、壮絶ないじめに耐えながらも強く生き抜く姿を描いた作品です。
「いじめ」という非常にセンシティブなテーマを題材に扱った作品ということもあり、当時から大きな反響がありましたが、無事完結まで放送されています。
内容自体は「いじめ」というものがどんなに劣悪なものなのかを世に知らしめる、非常にメッセージ性の高いものなのですが、あまりに壮絶ないじめの描写により批判が殺到。
現在は放送できない作品となってしまいました。
ギフト

1997年に放送された木村拓哉主演のドラマです。
記憶喪失の主人公がその記憶に翻弄され葛藤する姿を描くというサスペンス作品となっており、当時恋愛ものが主体だった木村拓哉の新たな一面が見られるとして人気を博した作品でした。
しかし本作は思わぬ理由から再放送等が一切されなくなってしまいます。
それは作品に登場するバタフライナイフが凶器に使われた刺殺事件。
1998年1月28日、栃木の学校で女性教師を少年がバタフライナイフで刺殺するという事件が起きたのですが、逮捕された少年は「ギフト」の主人公のバタフライナイフの扱いにあこがれ事件を起こしたと供述したのです。
この件は「ドラマの影響で起きた殺人事件」としてマスコミから大々的に報じられ、最終的に本作のVHSの発売等が禁止となり、以降の再放送等は現在も行われておりません。
終わらない夏

こちらは1995年に放送された連続ドラマです。
主人公の両親は彼女が3歳の時に離婚してしまい、そこから主人公は母と生活をしつつ、父とは7月7日にだけ会うという日常を送っていました。
20歳の誕生日を間近にに控えたある日主人公は母親が再婚するという話を聞いて動揺するも、自分自身も次第に母と同じような境遇を辿っていく、という恋愛ドラマとなっています。
これだけだとなぜ放送禁止になったのかは分からないですよね。
実はその理由は本作が盗作だったため。
実はこの作品、テーマやセリフ・キャラクターなどの多くの設定を漫画「ホットロード」という作品から無断で流用していたのです。

ホットロード自体の知名度が高かったことから、すぐにこの盗作は日の目を浴びることとなり、結果的に本作は現在でも放送されることのない作品となってしまいました。
海猿

こちらは2002年に原作漫画をもとにテレビドラマ化された作品です。
名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
本作は海上保安官が命がけで人命救助を行う姿を描く感動的なドラマであり、ドラマのほかに4つの劇場版が製作されるなど、空前のヒットを飛ばしたドラマとなっています。
ではなぜそのドラマが放送禁止なのか。
これは作品の内容は全く関係なく、現作漫画を手掛けた作者とテレビ局との間で起きたトラブルが原因です。
テレビ局側がが原作者の許可なく書籍等を発売していた事実に激怒した原作者がフジテレビとの契約を完全に断ち切ったことで、作品のテレビ放映が事実上不可能となってしまったのです。
良い作品だけに、非常にもったいない終わり方ですね。
最後に

さて今回は意外な理由で放送禁止となっているドラマを紹介してみましたがどうでしたでしょうか?
放送禁止と聞くと視聴者からのクレームが原因だと考えられがちですが、
盗作や原作者とのトラブルなど、理由は本当に多岐に渡っているのですね。
しかし良い作品も多くファンもいる作品たちが人目につかないのは非常にもったいないので、何らかの形でまた放送される機会に恵まれると良いですね。
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